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悪夢ふたたび 1 ページ29

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「ヤッホー」

「…なんですか」


ある日帰宅すると、家の前にジョンハン氏がいた。


ああ、なんかデジャヴ。


「まぁ立ち話もなんだからさー、家の中で話そうよ」


はあ?ここ私の家なんですけど?

にこりと向けられた彼の笑顔に、そんな言葉をごくりと飲み込んだ。



**


「で、なに」

家の中にジョンハン様をお通しして、「お茶も出してくれないの?」というお声に、苦労しながら淹れた紅茶をお出しして、今やっと、私はここに来た理由を尋ねている。


「ミンギュがひどく落ち込んでるからさー、まぁヒョンとして、ちょっと様子でも伺っとこうかなぁって」


"ミンギュ"

その名前を聞いて指先がぴくりと動いた。


「…なんで落ち込んでなんか」


抱きしめられたあの日、確かに様子はおかしかったけれど、落ち込ませるようなことなんて私は言ってない。

…と、思う。



でもあの日からめっきり来なくなった彼のことを考えると、なんだか自分がすごく悪いような気がしてた。


「さあ?それは自分で考えなよ」

「…そんなに深刻?」

「あー、あのさ、ここだけの話だけどさ」

「え?」


神妙な雰囲気を醸し出すジョンハンに不安が一層募る。




「…暫く来れなかったのは、スケジュールで日本に行ってたからだから」

「は」


ちょっと最初は何を言ってるか全然分からなくて、ジョンハンを凝視してしまう。


「馬鹿じゃん」

ぷぷ、と吹き出す素ぶりをするジョンハンを見て状況を理解した。



あ、ああー、

むかつく!やられた!



でも、日本って…


「本当に売れっ子なんだ」

「はー?もうすっごいんだから、すっごい!忙しい合間をぬってここに俺が来たことにAは感謝して」




…そっか、日本。



それじゃ来れないのも無理はないな。


さっきまで感じていた罪悪感から、少しだけ解放されたからなのか、心がほっ、と声を上げた。


.

悪夢ふたたび 2→←そんなの *ミンギュ



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設定タグ:SEVENTEEN , セブチ , ミンギュ   
作品ジャンル:恋愛
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sani(プロフ) - 鹿きつねさん» 共感ありがとうございます( ; ; )あたたかいお言葉、とても嬉しいです!読んでくださりありがとうございます!また何か書いてしまうと思うので、そのときはお暇なときにでも読んでいただければ幸いです(*^^*) (2018年8月12日 1時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)
鹿きつね(プロフ) - 完結ありがとうございます!お疲れ様でした。推しの他に神の存在がいるのすごく共感します^ ^とても素敵で面白かったです…またいつかよろしくお願いします! (2018年8月11日 23時) (レス) id: 0bf67ee9d6 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - いかさん» ありがとうございます( ; ; )コメントいただけて嬉しかったです(*^^*)サイコーと言っていただけて震えてます( ; ; ) (2018年8月11日 23時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - テヨンさん» コメントありがとうございます( ; ; )さいっこうに嬉しいです!本当にありがとうございます!! (2018年8月11日 23時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - 沙羅さん» いやむしろ沙羅さん本当にいつもありがとうございます( ; ; )まじで好きです( ; ; )やー、もう優しすぎますありがとうございます!! (2018年8月11日 23時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sani | 作成日時:2018年7月20日 18時

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