いたずらに、 ページ14
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ソファの端に逃げたあと、これ以上彼が近くに来れないように身体をミンギュの方に向け両膝を立てて座った。
普通は、気になるからってよく知りもしない女の家を訪ねたりしません。
相当やばい奴です。
「人との距離の詰め方が異常だって言われない？」
「社交的だとは言われます！」
「…へえ」
ああ、だめだ、こいつ。
「だから、ヌナ」
「ん？」
「Aヌナのこと、色々知っていきたいんです」
「ただの平凡に暮らしている社会人。女。終わり」
「いや、もっとあるでしょ。名前はAで、家事が苦手で、ガサツで…」
「ちょっと」
なに、悪口言いに来たわけ？
油断してたらこれだ、
あー本当に人って怖い。
ミンギュはニッコリと笑って、スライドするようにこちらに近付いてくる。
逃げ場のないソファの上で、身体が少しだけ強張った。
「あとはー、お酒が好きで、振られても涙ひとつ見せなくて」
ミンギュの手が、私の爪先に触れる。
「よく本を読んでて、いつ見ても背筋が伸びてる、綺麗な人」
「は？」
私と知り合ってそんなに時間も経ってないくせに、ずっと前から見てきたような口ぶりに違和感を覚える。
そのまま私の立てた膝にミンギュが手を乗せた。
「それくらいしか、知らない」
口角を上げて笑うその顔には、どこかイタズラ好きの少年のような表情が含まれている。
「まあ明日も練習があるから、今日は帰るね」
「え？あ、」
「また来ます！」
ミンギュはスッと立ち上がると、私の方を振り返ってそう言った。
「…いや！来なくていいよ」
そんな言葉を発したのは、玄関の扉がちょうど閉まるというとき。
「ええ？」
なに、どういうこと？
うーん、と頭を悩ませたのは一瞬で、すぐに面倒くさがりの私が顔を出す。
お酒も入ってるし、なおさらだ。
あー…うん、よし。
もういいや、考えるのやめよう。
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sani(プロフ) - 鹿きつねさん» 共感ありがとうございます（ ; ; ）あたたかいお言葉、とても嬉しいです！読んでくださりありがとうございます！また何か書いてしまうと思うので、そのときはお暇なときにでも読んでいただければ幸いです(*^^*) (2018年8月12日 1時) (
レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)
鹿きつね(プロフ) - 完結ありがとうございます！お疲れ様でした。推しの他に神の存在がいるのすごく共感します^ ^とても素敵で面白かったです…またいつかよろしくお願いします！ (2018年8月11日 23時) (レス) id: 0bf67ee9d6 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - いかさん» ありがとうございます（ ; ; ）コメントいただけて嬉しかったです(*^^*)サイコーと言っていただけて震えてます（ ; ; ） (2018年8月11日 23時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - テヨンさん» コメントありがとうございます（ ; ; ）さいっこうに嬉しいです！本当にありがとうございます！！ (2018年8月11日 23時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - 沙羅さん» いやむしろ沙羅さん本当にいつもありがとうございます（ ; ; ）まじで好きです（ ; ; ）やー、もう優しすぎますありがとうございます！！ (2018年8月11日 23時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sani
| 作成日時：2018年7月20日 18時
