守りたいのは ＊ ページ15
【ウジside】
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あー、腹立つな。
A、あいつ何考えてるんだ。
眠れなくて、ホテルのベッドの上でため息を吐いた。
ベッドサイドに置いていたスマホが揺れる。
ミヨンヌナからの返信だ。
あの後、Aのことでお詫びとお礼の言葉を送っていた。
〔男の人に声かけられたんだけど、Aちゃんがすごい剣幕で怒鳴りつけて追っ払ったの。助けられたのは私の方だから気にしないで〕
その内容を見て、肩の力が一気に抜けた。
いつもAは予想外のことばかり。
物怖じせずに何事にも立ち向かう。
それでもどこか脆い部分があるのを知ってる。
だから、やっぱり心配なんだ。
すぐに駆けつけられないのに。
守ってやれないのに。
そんな自分がもどかしい。
部屋から出て、気持ちを晴らすように廊下を歩くと、廊下にある椅子に誰かが腰掛けているのに気が付いた。
「…スンチョリヒョン？」
「ああ、ジフナ」
「どうしたんですか？」
「あー」
スンチョリヒョンの瞳が何故か悲しげに揺れる。
「ミヨンヌナと食事行く約束して日付まで決めてたんだけど…」
「ああ、はい」
あの日Aが聞いてしまったのは、このことだろうか。
「なんかその日はダメになったって、今さっき連絡が」
「え…」
「…まぁ、また誘えばいいか。ちょっと残念だけど」
スンチョリヒョンが俺の顔を見て笑う。
「上手くいったと思ったら、またゼロに戻って…それの繰り返しだな。あー…難しいな、恋愛って」
「…そうですね」
「ん？おい、もしかしてジフナも好きな人が？あ！相手はAか？」
屈託のない笑みを浮かべるヒョンに、何て言えばいいのか分からない。
ここで自分の気持ちを言えば、優しいスンチョリヒョンのことだから、その目がAに向く可能性を潰してしまえるかもしれない。
…だけど、きっとAはそれを知ったら悲しむだろう。
「いや…そんなんじゃないです」
馬鹿みたいだ。
自分のことよりもAが悲しむ顔を見たくないって思ってしまうなんて。
難しいですね、と心の中でスンチョリヒョンの言葉に改めて賛同をした。
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sani(プロフ) - ミヌさん» わあ、ありがとうございます（ ; ; ）嬉しいです！読んでくださり、ありがとうございました！！ (2021年4月9日 6時) (
レス) id: a75bf160ab (このIDを非表示/違反報告)
ミヌ(プロフ) - 感動しましたTT大好きです。 (2021年4月9日 4時) (レス) id: 8612cef835 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - まろにゅきさん» うわぁ〜なんて嬉しいお言葉！！ありがとうございます（ ; ; ）とっても嬉しいです！ああすれば良かったこうすれば良かった、と今になって思ったりもしますが、そう言っていただけて本当に良かったです(*^^*) (2020年6月25日 0時) (レス) id: e36f83df04 (このIDを非表示/違反報告)
まろにゅき(プロフ) - saniさんの小説はスッと入り込めて読みやすくて、綴られる言葉もすごく好きです(^^)私はスンチョルもウジくんも好きだからこのお話、ドキドキしました！ (2020年6月24日 18時) (携帯から) (レス) id: 36bf00294b (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - ゆずさん» こコメントありがとうございます！文庫本無限とは！このお話は私なりに書くの楽しかったので、すごく嬉しいです(*^^*) (2018年9月30日 7時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sani
| 作成日時：2018年6月22日 19時
