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熱を冷ます ページ19

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「は?馬鹿だろ」



体育座りをして伏せた頭の上から、ジフニの痛い言葉が降ってくる。

いつものようにジフニの作業室を訪ねて、あの日の出来事を話した。


「あーこんなに馬鹿だとはな」


話したら、この反応である。


「あああ〜うるさいな!そんなの知ってるよ」


顔を上げてジフニを睨む。


「ミヨンさんが引き下がって、スンチョリヒョンが傷ついてるこのタイミングでアタックすれば良かったのに」

「そんなこと出来ない!」

「なんで?今が一番のチャンスだったと思うけど」



ムカつく。

たしかにジフニの言う通りかもしれない。

…かもしれないけれど、私がそれを出来るような性格をしていたならこんなに苦しんでない。



いや、それよりも腹が立つのは、そんなことを平気で言うジフニに対してだ。



「ていうか、なんでジフナがそんなこと言うのよ!あんた、私のこと好きなんじゃないの?!」


あ。

言ってしまったあと、すぐにヤバい、と思う。


なんで自分で墓穴掘ってんの。


顔に熱が集中する。


「おい、自分で言っておいて、自分で赤くなるな」


ああ、もうこればかりはジフニの言う通り。


「本当、馬鹿だな」


何故かジフニは嬉しそうに笑いながらそう言った。


顔の熱を冷ますようにパタパタと自分の顔を仰ぐ。



「A」

「ん、なに」

「好きだよ」



仰ぐ手が止まる。


ゆっくりとジフニの方を見ると、じっとこちらを見ていた。


「…バッ……カじゃないの?!今、それ言う?!ああ!バカなんだね?!」

「Aが聞いたんじゃん」


そう言って、ジフニはいたずらっ子のような笑みを浮かべる。


「はぁぁ?!ああ、もうダメだ!付き合ってられない!もう帰るからね!!」

「おー、じゃあまたなー」

「うるさい!」


そう言い放って、作業室から出る。




ああ、顔だけじゃなくて全身が熱い。


手で仰いだって冷めない。



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余裕なさげに *→←今日の空は 2



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設定タグ:SEVENTEEN , セブチ , ウジ   
作品ジャンル:恋愛
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sani(プロフ) - ミヌさん» わあ、ありがとうございます( ; ; )嬉しいです!読んでくださり、ありがとうございました!! (2021年4月9日 6時) (レス) id: a75bf160ab (このIDを非表示/違反報告)
ミヌ(プロフ) - 感動しましたTT大好きです。 (2021年4月9日 4時) (レス) id: 8612cef835 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - まろにゅきさん» うわぁ〜なんて嬉しいお言葉!!ありがとうございます( ; ; )とっても嬉しいです!ああすれば良かったこうすれば良かった、と今になって思ったりもしますが、そう言っていただけて本当に良かったです(*^^*) (2020年6月25日 0時) (レス) id: e36f83df04 (このIDを非表示/違反報告)
まろにゅき(プロフ) - saniさんの小説はスッと入り込めて読みやすくて、綴られる言葉もすごく好きです(^^)私はスンチョルもウジくんも好きだからこのお話、ドキドキしました! (2020年6月24日 18時) (携帯から) (レス) id: 36bf00294b (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - ゆずさん» こコメントありがとうございます!文庫本無限とは!このお話は私なりに書くの楽しかったので、すごく嬉しいです(*^^*) (2018年9月30日 7時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sani | 作成日時:2018年6月22日 19時

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