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右手に宿る ページ10

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"一緒にいる?"


そう呟かれた言葉の真意が分からない。



「え?どういうことですか?」


目を開けて、寝転がったままジョンハニオッパを見上げると、さっきまで私の手を触っていた温もりが消えて、今度は私の目を覆った。



JH「こっち見ないで」


「えー…」



ジョンハニオッパの指の隙間から漏れる光を見つめる。




「…確かに、母との時間は辛いことの方が多いです」


オッパは何も言わない。


「だけど、もう十分すぎるほど貰ってますよ」

JH「え?」

「みんなから、いつも貰ってばかり。私には勿体ないくらい」



お酒は人を饒舌にさせる。


「そのおかげで、私はここにいますから」


ジョンハニオッパが暗闇をつくってくれているせいもあるかもしれない。



「…でも、一緒にいるってだけじゃ根本的解決にはならないですよね」


JH「はあ?」


「ああ、心強いのは、心強いですけどね」



大きなため息が聞こえる。



「あと、手をそろそろ離してください。オッパの手熱すぎて、汗が」


JH「あーほんとこいつ」


視界が開けたと思ったら、頰に鈍い痛みを感じた。

ジョンハニオッパが私の頰をつねっている。


「あー、女の子に手を上げるなんて最低ですよ」


JH「どっちが最低だか」


「はぁ?意味分かりませんね」


JH「やっぱマジでムカつく!」


ジョンハニオッパが立ち上がる。


「オッパ!」


入口に向かうオッパを呼び止めればピタリと歩みを止めたので、私も身体を起こした。


「ありがとうございます」


くるりと振り返ったジョンハニオッパの顔は、照明でよく見えなかった。


JH「うるさい、バーカ!早く帰って寝ろ!」


「ああ、はい、言われなくても」




ジョンハニオッパが去って1人になった練習室で、自身の右手を眺める。



右手が熱い。



さっき触れ合ったときに熱かったのは、ジョンハニオッパの手だけではなかった。



そんなことに、今さら気付いた。




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物悲しさと後悔 JH→←指先に感じるは



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設定タグ:SEVENTEEN , セブンティーン , セブチ   
作品ジャンル:恋愛
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sani(プロフ) - blueheart_825さん» わぁ( ; ; )素敵な話だなんて嬉しいです!コメントありがとうございます!! (2018年10月7日 23時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)
blueheart_825(プロフ) - 素敵な話しすぎて心が浄化されました・:*+.\(( °ω° ))/.:+ (2018年10月7日 21時) (レス) id: 908e388155 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - いかさん» コメントありがとうございます!とっても嬉しいです( ; ; )今書いているお話を頑張る力にもなります!ありがとうございます(*^^*) (2018年7月25日 17時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)
いか - とても素敵なお話ですね。次回も楽しみにしています!応援してます(>_<) (2018年7月25日 17時) (レス) id: 599fdc1650 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - はるさん» わぁ(;_;)コメントありがとうございます!嬉しいです!!こちらこそ読んでくださりありがとうございました(*^^*)とても力になります。今書いているお話も頑張ります! (2018年7月8日 18時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sani | 作成日時:2018年5月7日 16時

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