検索窓
今日:33 hit、昨日:20 hit、合計:325,321 hit

込められた意味を ページ40

.


スニョンがいる練習室に行き、彼が踊る姿を見る。



いつも、どんなときでもこの人は輝いているな、なんて考えた。



きっと、並大抵ではない努力をしているはず。



「スニョアはすごいね」


水を飲んでいるスニョンを見ながら、ぼそりと呟いた。


HS「え、何いきなり」


「ただの本心。いつも思うよ。才能があるのに驕らずに努力を重ねてるのは、本当に尊敬する」


HS「なんだよー、照れるじゃん」


スニョンが笑う。


HS「でも俺はAもすごいと思ってるよ。色んなことがあったけど、前に進んでいくAにいつも力を貰ってる」


「そんな。私が貰ってばかりだよ」




いつだってその笑顔と言葉で、私に勇気と安心をくれる人。



HS「何言ってんだよー。みんなだってきっとそう。今は本当にAと出会えて良かった、って思ってる」


いつかジョゼフに言われた言葉を思い出す。


"人はね、知らない間に支え合っているものなんだよ"



ああ、こういうことなのかな。


目の前の人は優しく微笑む。



どうして、こんなに。





HS「え?!どうした?!」



私の頰に冷たいものが流れた。

それを見てスニョンが慌ててふためいている。


「あ、いや、ごめん」



どうしてこんなに、この人は暖かいんだろう。





スニョンから伝わる気持ちが痛い。



本当は、

その優しい瞳に込められた意味を、ずっと前から気付いていたの。


本当に分かりやすく好意が伝わるから。


私はずっとこの暖かさに甘えていた。





ダンスが好きでたまらないのが伝わる真剣な表情も、その優しい細い目も、ステージの上の彼も、全て。

いつも輝いているスニョンが好きだった。


この人の側は心地良い。






ああ、私はなんてズルいんだろう。






それでも、さっきのジョンハニオッパの姿が目の奥から消えてくれないなんて。





スニョンに対する"好き"とは、違うと気がついてしまった。




.

空気に溶ける HS→←耳に残る声 2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (331 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1083人がお気に入り
設定タグ:SEVENTEEN , セブンティーン , セブチ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

sani(プロフ) - blueheart_825さん» わぁ( ; ; )素敵な話だなんて嬉しいです!コメントありがとうございます!! (2018年10月7日 23時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)
blueheart_825(プロフ) - 素敵な話しすぎて心が浄化されました・:*+.\(( °ω° ))/.:+ (2018年10月7日 21時) (レス) id: 908e388155 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - いかさん» コメントありがとうございます!とっても嬉しいです( ; ; )今書いているお話を頑張る力にもなります!ありがとうございます(*^^*) (2018年7月25日 17時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)
いか - とても素敵なお話ですね。次回も楽しみにしています!応援してます(>_<) (2018年7月25日 17時) (レス) id: 599fdc1650 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - はるさん» わぁ(;_;)コメントありがとうございます!嬉しいです!!こちらこそ読んでくださりありがとうございました(*^^*)とても力になります。今書いているお話も頑張ります! (2018年7月8日 18時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:sani | 作成日時:2018年5月7日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。