私の秘密 ページ46
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ママと私の関係は、すぐに修復するようなものではない。
多くの時間と、対話が必要だろう。
住居は実家に移した。
こんな無責任で不義理なことを働いた私に、代表はダンスや歌の講師として、ここで働く道を残してくれた。
それに応えられるよう、インストラクターの資格を取得した。
今日は久しぶりに彼らに会える日。
足取りは軽い。
「なんか嬉しそうだな」
彼らのマネージャーさんが言う。
「あ、面白いから、私だってこと最初は隠しましょ!」
..
DN「なななな、なにしてるんですか!」
チャニが大きな声を上げる。
「え?スタッフだけど」
HS「そ、そういうことじゃなくて!」
「またね、って言ったじゃん」
WZ「…お前な、まじで、そういうのやめろよ」
ジョンハニオッパには盛大なため息をつかれながら頰をつねられた。
「ねぇ、やめてください」
JH「ああ、やっぱムカつくよ」
「それはどうも」
MG「ヌ、ヌナ」
ミンギュがジワジワと寄ってくるから、後ずさりしていると、後ろに回っていたウォヌに頭をわしゃわしゃと撫でられる。
「ちょっと、頭乱れるからやめて!」
JN「A〜」
MH「もー、ヒョン」
ジュニが抱きついてきたけど、ミンハオにすぐに剥がされる。
SG「Aヌナァ」
「ちょっと、また泣いてるの?!ブサイクになるからやめなよ!」
DK「ああ、ひどい…やっぱりヌナだ…」
「それどういうこと?」
ああ、本当に。
JS「おかえり」
「いや、私、どこにも行ってませんよ」
SC「相変わらずだなあ」
VN「え?どこかに行ってきたんですか?」
「ねぇ、話聞いてた?」
こんなにも暖かい。
「ああ、もう」
また、一から始めよう。
あなたたちの側で。
暖かい、この場所で。
もう、嘘は何もない、本当の私で。
「…これからも、よろしくお願いします」
彼らに出会えたことで、私は変わった。
彼らの近くであれば、と希望を持ったいつかの私。
私の秘密。
彼らが私の裏の顔を見つけたあの日、
練習室の扉を少しだけ開けておいたのは、わざとだった。
誰かに、見つけて欲しいと思っていたのかもしれない。
そんなワガママな私の期待を、遥か彼方まで通り越して、私に暖かいものを与えてくれる彼ら。
彼らの存在、その全てが、
愛おしいって思ってることは、
面白いから、まだ秘密にしておこう。
-fin-
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sani(プロフ) - いかさん» わぁ〜( ; ; )コメントありがとうございます!!好きと言っていただけてとっても嬉しいです(*^^*)書いて良かったなぁと思えます。本当にありがとうございました!! (2018年7月11日 20時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)
いか - 面白かったです!このお話大好きになりましたヽ(^o^)丿 (2018年7月11日 20時) (レス) id: 599fdc1650 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございますうぅ( ; ; )こちらこそいつもいつもありがとうございます…!もっと良い作品が作れるよう精進します!いつも励みになっています!ありがとうございます(*^^*) (2018年5月4日 20時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - お疲れ様でしたぁぁぁ(*^^*)本当にいつもいつもいい作品をありがとうございます!今回も存分に楽しませていただきました〜!次回作も楽しみにしています〜! (2018年5月4日 14時) (レス) id: e209204b24 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - イチさん» ありがとうございます( ; ; )そのお言葉だけで私は救われますし、とっても幸せな気持ちになります…!お読みいただき、本当にありがとうございました(*^^*) (2018年5月3日 23時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sani | 作成日時:2018年4月18日 20時