同じ時間を DK ページ36
【ドギョムside】
…
「ねえ!ちょっといい加減に」
Aヌナが声を上げると同時に一筋の涙が目から流れた。
DK「え?!ヌナ!」
Aヌナは、すぐに顔を下に向けようとしたけど、ジョンハニヒョンが顔を掴み、それを許さない。
「…まじでキレますよ」
震える声でヒョンを睨みつけるヌナ。
真っ赤な瞳を潤ませる姿は、何故か胸を苦しくさせた。
JH「できるもんならやってみなよ」
瞬きをすると涙を溜めていた瞳から、水滴がポタポタと落ちる。
「むかつく」
JS「中途半端な顔より、そっちのほうが全然いいよ」
ジスヒョンが優しくヌナを諭すように話しかける。
SC「何かあった?」
心配そうに言葉を発したクプスヒョン。
JH「話してみたら?」
ヒョン達を怪訝そうな顔で暫く見つめたヌナは、もう分かりましたよ、と観念したように呟いた。
「離してください」
顔を掴んでるジョンハニヒョンの手元にヌナの手が触れたら、ばっとヒョンが手を離した。
ああもう、と言いながら髪の毛を整えるヌナ。
だけど、涙はずっと止まらないみたいだった。
HS「…A」
スニョニヒョンが小さく、ヌナの名前を呼んだ。
その声の主を少しだけ見たヌナは、はぁと息を吐いた。
「めんどくさいな」
ヌナの本性を知ったときに言われた言葉と同じ言葉をヌナが言う。
だけど、あの頃とは明らかに違う。
言葉の端に、柔らかさを感じる。
それが、今の僕らには分かる。
あなたと出会って、少しだけでも同じ時間を生きてきたから。
「話を…聞いてくれるんですか?」
DK「もっ、もちろんです!」
自分が思うより大きな声になってしまって、ヌナは驚いた顔でこちらを見た。
MG「これ、使ってください」
ミンギュがおずおずとタオルを差し出す。
ヌナはありがとう、と言ってタオルを顔に当てた。
少しして、ヌナは一つ一つの出来事を確かめるように、静かに話し始めた。
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sani(プロフ) - いかさん» わぁ〜( ; ; )コメントありがとうございます!!好きと言っていただけてとっても嬉しいです(*^^*)書いて良かったなぁと思えます。本当にありがとうございました!! (2018年7月11日 20時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)
いか - 面白かったです!このお話大好きになりましたヽ(^o^)丿 (2018年7月11日 20時) (レス) id: 599fdc1650 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございますうぅ( ; ; )こちらこそいつもいつもありがとうございます…!もっと良い作品が作れるよう精進します!いつも励みになっています!ありがとうございます(*^^*) (2018年5月4日 20時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - お疲れ様でしたぁぁぁ(*^^*)本当にいつもいつもいい作品をありがとうございます!今回も存分に楽しませていただきました〜!次回作も楽しみにしています〜! (2018年5月4日 14時) (レス) id: e209204b24 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - イチさん» ありがとうございます( ; ; )そのお言葉だけで私は救われますし、とっても幸せな気持ちになります…!お読みいただき、本当にありがとうございました(*^^*) (2018年5月3日 23時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sani | 作成日時:2018年4月18日 20時