Love Letter 2

未来 ページ41

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2人の未来は、2人が決める。



どんなものでも朽ちていくし

すべてのものに終わりはある。




WZ「…」



「…ジフナ」


今、2人は見つめ合っている。




ジフナが目の前で怪訝そうな顔をしながら、口を開いた。



WZ「なんで…」


「え？」


WZ「なんでもう来てんの？」


盛大なため息をつくジフナ。


「え？え？なにが？」


WZ「今日の待ち合わせはさぁ、20時だっていったじゃん」


「え、ごめん。そうだったっけ？」



2人が出会って、季節がいくつか巡った。


私たちを取り巻く環境は、日々変わっている。




少し仕事が早く終わったから、待ち合わせのホテルに早めに来たのだけど。


そんなに時間って重要だった？



イライラしているジフナは扉を背にして、その場から動かない。


「え？なにしてんの？」


WZ「あー、ほんとに」


もう一度、はぁと息を吐くと、自身の後ろに置いていた荷物を持って部屋の中に入ってくる。


WZ「台無しだ」


荷物の中に見えるのは綺麗な大きな花束。



「え…それ…」


え、まさか。

「私に？…え？サプライズっていうやつですか？」


ジフナに睨まれる。


WZ「もう一生しないって今決めた」


え、嘘でしょ。
だってそういうの苦手でしょう！


「え、なんかの日だっけ」


WZ「はぁ…本当に…。何かないとしちゃいけないわけ？」




そういって、ふわりと抱きしめられる。


WZ「あのさ」


「うん？」


WZ「全部台無しだよ」


「ええ…ごめん」


WZ「思いつきだけど」


「ああ…いつも肝心なところで空気よめなくてごめん」



WZ「………いや、あのさ」


「え？」



WZ「…いつもありがとうって思って」



ぼそりと。

本当に小さな声。


抱きしめられている今だからこそ聞こえる声。


彼なりの、精一杯の愛情表現。




花だって枯れてしまうように、


時が経てば、新鮮さは失われるし、

ときめいた、あのときの感情も減っていく。





だけど、


お互いを想う気持ちは形を変えていきながら


今日も確実に私たちの間に存在している。





WZ「…A、出会ってくれて、ありがとう」


「こちらこそ」





2人の未来。




心臓は跳ねないけれど


その代わりに、いつもあたたかい。





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