Love Letter 2

DK side:不穏 ページ12

【ドギョム目線】

…


毎日、4月のカムバックに向けて猛練習している。


DK「だぁ〜飲み物がなくなりました！」


WZ「あ？買ってくればいいじゃん」




チーム別での練習中、用意していた飲み物が全てなくなってしまった。



ジフニヒョンからの冷たいアドバイスを受けて、自販機に向かうと二つの見慣れた横顔が見える。




Aヌナとシンさんだ。



ああー、これはジフニヒョンに後で報告だな。


きっと、ふーんとか言って、何も興味ないフリしながらソワソワしだすんだ。




ヌナを驚かしてやろう、と気付かれないようにゆっくり近づく。





だけど、その足は途中で止まってしまった。









Aヌナが、見たことのない深刻な顔をしていたから。







シンさんが何か喋ってるけど、何を言ってるかまでは分からない距離。



なんだか、その場には入っていっちゃいけないような気がして、ゆっくりと後ずさる。





Aヌナの、あの表情の意味を考えているといつのまにか練習室に戻ってきていた。



WZ「おい、なんだよ、飲み物買いに行ったんじゃなかったのか？」


何も持たずに帰ってきた俺を、ジフニヒョンが不思議な顔をして見つめる。



ヒョン、今、ヌナが。



言おうとした言葉は音にならずに消えた。



DK「あ、あー。トイレいってて、忘れちゃいました」


WZ「なんなんだよ。早く買ってこいよ」


DK「あー、はは。そうします」


ジフニヒョンに促され、もう一度自販機に向かう。







辿り着いた先には、もう既にヌナたちの姿はなかった。






どうしよう。








なんでこんなに胸騒ぎが止まらないんだろう？



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