◯◯好きのジョシュアくん ２

知ってる後ろ姿 ページ19

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シャワーを浴びても、ごはんを食べても、寝ても、次の日クリアになった頭でも、結局答えは見つからなくて、溜息を吐いた。


もういいや、考えるのやめよう。


またジョシュアくんと会ったら、いろいろ話せてスッキリするかもしれない。

よく分からない偶然でバッタリ会ってたんだから、きっと近いうちにまた会えるはず。



そう思って、はや1ヶ月。



…びっ………くりするくらいにジョシュアくんに会わない。


いや、正確には偶然会うこともあった。


だけど、今までみたいにジョシュアくんは私に話しかけるでもなく、挨拶だけしてじゃあね、と去っていく。


パーカーを返そうと連絡したときだって、"玄関の前に置いておいてくれればいいよ"って、それだけで顔も合わせなかった。


そしてもちろん大学では目立つ存在だから、遠くで見かけることはあったけど、ジョシュアくんの周りには常に人がいたし、ジョシュアくんはこちらにも気付いていないようだった。


…そんなのは、今までだって当たり前だったんだから。


なんとなく、少しだけでも仲良くなれたと思っていた自分が恥ずかしくなる。


ジョシュアくんはいつか、私のことを友達だと言ってくれたけど、その"友達"という言葉に期待しすぎていたのかもなぁ…と、何度穴があったら入りたい気分になったことか。




でもさあ、どうなのかな、少しは仲良くなれたって思うじゃん。

違うのかな。

………あれ、これってもしかして避けられてる？


この1ヶ月、そんな思考に至るまでには十分な時間で。

いくら考えないようにしたって、考えちゃうわけで。


今日もそんなことを考えながら、家路につくためにトボトボと大学の正門へ向かう。


ふと顔を上げると、目立つ後ろ姿を見つけた。



「…ジョンハンくん！」


普段だったら絶対に声なんかかけない。

まして人はまばらと言えど、ギリギリ大学構内。

視線が突き刺さる。



だけど、そんなことどうだっていいやってくらい、私の思考は追い込まれていた。



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