変わっていくこと ページ11
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布団を引き摺りながら立ち上がるとフラリ、と立ちくらみがした。
ああ、これはやばい。
朝から水分も取ってないから脱水もあるかもしれない。
風邪を移さないようにマスクをして、玄関を開けると「よお」ってスンチョルが顔を覗かした。
「うわ、思ったよりしんどそうじゃん」
「ん？んー…」
「…えっと、A、とにかく横になったほうがいいな。…中入るけど、いい？」
うん、って返事をすると、スンチョルがあれよあれよとベッドのほうまで連れていってくれて、スポーツドリンクを飲むように促される。
そしておでこに冷却シートを貼ってくれたところで、意識がさっきよりもハッキリしてきた。
「…あ、ごめん、いろいろと」
「いや、来てよかったわ！思ったより死にそうだったな」
ニコニコと笑うスンチョルに申し訳なさが募る。
いや、思えば、幼馴染だからってここまでしてもらっていいのか…。
「あっためるだけのおかゆ買ってきたけど、食べる？」
「や…今は、いいや。水分だけで割と十分…」
「そっか。ベッドの側に水とかいろいろあるから、こまめに飲めよ。あ、母さんからの荷物はキッチンのほう置いといた。あと、なんかいろいろゼリーとか、冷蔵庫に勝手に入れといたから」
「わお…」
なんて出来る男なんだ、スンチョル。
昔だったら、もっとこう、オロオロしてただけのような。
「…本当にスンチョル？」
「なんだよ、失礼なやつだな。俺だって成長してるんですー」
「それもそうか…。あ、お金渡す」
「いいよ、大丈夫。とりあえず休め、な？」
…やー、本当、変わってないように見えて、人って変わるんだな。
「じゃあ俺帰るわ」
「あ、うん、本当ごめんね、ありがとう」
玄関まで行こうと立ち上がると、いい！いい！と止められる。
「いや、鍵も閉めなくちゃだし」
「あ、そっか」
しっかりしてんだか抜けてんだか分からないスンチョルに、笑みをこぼしながら玄関まで見送る。
笑うなよ、って不満そうな顔をしながら、スンチョルが玄関の扉を開けた。
「……スンチョル？」
その瞬間、飛び込んできたのは、紛れもなくジョシュアくんの声だった。
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sani(プロフ) - まきさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます♩コメントがとても励みになります(*^^*) (2023年4月30日 17時) (
レス) id: 7a94fb5d3b (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - ステキです💕 (2023年4月29日 15時) (レス) @page36 id: 42ceeb9bf2 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - 皇 七星さん» コメントありがとうございます！見てくださってて本当に感謝です（ ; ; ）そして受験、おつかれさまでした♩優しいお言葉も嬉しいです。これから更新がんばります(*^^*) (2023年4月9日 7時) (レス) id: 7a94fb5d3b (このIDを非表示/違反報告)
皇 七星(プロフ) - わ〜!!更新ありがとうございます!!受験期に息抜きに見てました、すっごく気になってたので嬉しいです!!ジスに遊ばれてる感じが堪んないです笑これからも応援してます、saniさんのペースで頑張って下さい!! (2023年4月9日 6時) (レス) id: 1a6cae3926 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - むむさん» コメントありがとうございます。お待たせしてしまい申し訳ないありません（ ; ; ）もしまた見てくださるようであれば、またよろしくお願いします。 (2023年4月8日 3時) (レス) id: 7a94fb5d3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sani
| 作成日時：2021年3月17日 22時
