ひとつの事実 ページ24
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そうですか、って頭を下げて、家に入った瞬間、足の力が一気に抜けた。
家に向かうための数歩も、家の鍵を開けるときも、いつもやってる何気ない行為なのに、いちいち緊張しまって、今もまだドキドキしてる。
…ジョシュアくんはさっき、何を言いかけたんだろう。
いや、でもきっと、そんな大層なことじゃない。
それでも気になるものは気になるし、私が変な声出したから言うのやめちゃったのかな、とか、考えればキリがなくて。
それこそ私が絶世の美女だったなら、「気になるー！教えてくださいよお」とか、気軽に言えたのかな。
…ああ、いや、絶世の美女かつ、高校生だったなら。
そこまで考えたところで、胸がキュっとなったから考えるのをやめた。
どうにか身体に力を入れて、玄関先から立ち上がる。
今日は、本当にいろいろあった。
冷蔵庫の中の炭酸水を取り出して、からからに乾いた喉を潤す。
…喉の奥がチリチリする。
高校生のフリをし続けるのは無理があるだろうなぁ、って考えてはいたけど、まさかジョシュアくんが初めから知っていたなんて。
ああ、今思い出しても恥ずかしすぎる…。
「…ん？」
あれ、ちょっと待って。
ジョシュアくんは昼間、『本当に高校生だと思ってると思ってた？同じ大学に通ってるお隣さんなのに？』って言ってた。
昼間はジョシュアくんが私が高校生じゃないって気付いていたことが衝撃で気にならなかったけど、それって、私自身のこともジョシュアくんは知ってたってことだよね。
「……イッ」
ぼーっと歩いていたら、ベッドの足に小指をぶつけてしまった。
ずるずるその場にうずくまる。
「えー…」
知ってたのか、私のこと。
ジョシュアくんは私のこと、知らないとばかり思ってたのに。
ああ、小指が痛い。
なのに、"ジョシュアくんに知っててもらえた"それだけで、こんなに嬉しいなんて。
今日は早く寝ちゃうだろうな、って思ってたのに…
どうしよう、今夜は眠れないかもしれない。
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チエ - いえいえ！焦らずsaniさんのペースで大丈夫です！気軽に続きを読めるのを楽しみにお待ちしてます^^ (2021年3月16日 14時) (
レス) id: b5b68b1f48 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - チエさん» コメントありかとうございます！お待たせして申し訳ありません…（ ; ; ）続きもすぐに更新できるようがんばります！！嬉しいお言葉、とても励みになります(*^^*) (2021年3月11日 19時) (レス) id: e36f83df04 (このIDを非表示/違反報告)
チエ - いつも楽しく読まさせていただいてます！久しぶりの便新とても嬉しかったです！！続き楽しみにしてます！ (2021年3月11日 17時) (レス) id: b5b68b1f48 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - 宵さん» コメントありがとうございます！更新ほんとに遅くてすみません（ ; ; ）速度あげられるよう頑張ります！大好きといっていただけて嬉しいです。本当にありがとうございます！ (2021年1月15日 23時) (レス) id: e36f83df04 (このIDを非表示/違反報告)
宵(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです！ジョシュアの独特のテンポが心地良い大好きな作品です。これからも楽しみにしてます！ (2021年1月15日 23時) (レス) id: 1aa1083407 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sani
| 作成日時：2020年5月4日 23時
