Love Letter (ページ45)

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向かい合わせ 2 ページ45

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WZ「なんで？」

「え？」

想像していたのと違う返答で、驚いてしまう。

「なんでって…いや、君はアイドルで、私はスタッフだから……絶対に駄目でしょう」

はぁー、と大きなため息をつくジフナ。

なに、それ。

WZ「じゃあ、そういうの、一旦置いときましょう。ひとりの男と女としての立場で聞きたいです」

「それは、おかしいんじゃ…」

真っ直ぐな瞳でこちらを見るから、思わず言い淀んでしまう。

ふと、出会った時のことを思い出す。

あぁ、あの可愛かったジフナはどこにいったんだろう？

目の前で私を見るこの人は、完全に男の顔をしている。

どうして変わってしまうの？

どこから変わってしまったの？

…私自身も。

もう駄目だ。

この瞳から、逃げることが出来ない。

ジフナ、君は、これから色んな人と出会う。

君にとっての特別は、いつか私じゃなくなると思う。

だから。

気持ちを入れ替えるように息を吸った。

ゆっくりと吐き出して、告げる。

「好きだよ」

ジフナの目が見開く。

何か言おうとするジフナに首を振る。

「でも、この関係には、名前はつけられない」

WZ「は？」

だから、どうか一時の気の迷いで済むように。

私が、あなたの人生のただの通過点であるように。

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