Love Letter (ページ43)

今日:17 hit、昨日:40 hit、合計:386,718 hit

朝はくるページ43

.

どんなときでも朝はやってくる。

そして、何があっても仕事は山ほど湧いてくる。

収録などで忙しく動いている彼らとは顔を合わせることなく一日が過ぎようとしていた。

少し、安心する自分がいる。

どんな風にジフナと顔を合わせればいいのか分からないから。

「あー終わったー」

宣伝のための資料作りのためにすっかり固まった身体をほぐすように、伸びをする。

目の前のパソコンには、彼らの写真が表示されている。

「はぁ…」

パソコンに浮かぶジフナの姿をぼーっと眺めながら、

今日何度目かのため息をついた。

帰ろう。

…

SN「お！A！」

会社から出ようとしたところ、外から戻ってきたシンとバッタリ顔を合わせた。

「あーシン！あれ、どうして会社戻ってきたの？」

今日は、メンバー達に付き添って、そのまま直帰のはずじゃ…？

SN「んーなんかどうしても作業したいっていう奴が1人いてな」

え、まさか。

WZ「あ、」

扉を開けて入ってきたのは、そのまさか。

反射的に、顔に熱を帯びる。

SN「あ、丁度いいや。A、ウジを手伝ってやってくれない？」

「え？！」

SN「…なんだよ、大きい声出すなよ。お前の仕事だろ？それともこの後何かある？」

「…ううん。わかった」

変な顔をするシンに気付かれないように、できる限りの笑顔で答えた。

.