Love Letter (ページ16)

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WZ side:恋愛とはページ16

【ウジ目線】

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あの日、自分の気持ちをぶつけるようになってから、ヌナと二人きりのときだけは
素直に自分を出せるようになっていた。

そんなとき別に叱ってくれるわけでもなく、慰めてくれるでもなく、
ただ微笑んでいる。大きな声で笑いだすこともある。

ひたすら話を聞いてくれる。懐かしむように昔の話をしてきて笑かしてくる。

本当に不思議な人だな。

今日は書いた歌詞を見てもらう。
なんだか自分の心を見せるようで恥ずかしい。

だけどヌナは満足そうに微笑む。
この人は自分より年下のメンバーたちを絶対にバカにしたりしない。

本気で一緒に夢を追いかけてくれている。

恋愛の要素もいれたらいいといわれたけど、よくわからない。

15歳から練習生になって、これまで駆け抜けてきた。
本当に毎日一生懸命で、そんな暇なんてなかった。

「いつか恋をする日がくるんだろうね」

優しい笑顔で語りかけられる。

そもそも恋愛って、恋人ってなんなんだ？

「楽しみだね」

楽しみ？俺が誰かに恋をするのが？

WZ「…べつに」

微笑んでいるヌナを見ていられなくなって目を背けた。

そんな日がいつか来るんだろうか。

この人も当たり前だけど恋愛をしてきたんだろうな。
どんな恋愛をしていたんだろう。

…今も、恋をしていたりするんだろうか？

そこまで考えたら急にお腹が痛くなってきて、それ以上は考えられなかった。

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