プレゼント3 ページ3
僕はすぐに家に帰ってそのビデオをみた。そこにはやせ細った彼女の姿が映った。
『ザザ…あれもうこれ撮ってる?…コホン、やあ久しぶり。元気にしてますか?私は…見ての通りもう弱っちゃってるよ笑』
彼女はこんな姿になっても元気だった。
『これを君が見てる時は私はもうこの世からいなくなってるかな、いやぁ残念残念』
「残念残念って笑」
不覚にも思わず笑ってしまった。彼女はもういないのに…
『君は今怒っているだろうね、私の最期をみれなくて、亡くなったって連絡が来なくて…これは私なりの気遣いなんだよ?君には今仕事頑張って貰いたいし…まあ無駄な気遣いだったかな、お詫びと言ってはなんだけど君のためにプレゼントを用意したよ。楽しみにしててね?それじゃあバイバイ!…ザザ』
ここでビデオレターは終わった。するとタイミングよく宅急便が来た。
荷物を受け取ると中には彼女の手編みのマフラーが入ってた。それを取り出すと手紙がでてきた。そこには
『それがプレゼントだと思った?残念!違います!いやまあそれもプレゼントっちゃプレゼントなんだけどね、届く頃はまだ夏だから使うのはまだ先だからね。それよりほんとのプレゼントの事なんだけど夜の19時にあの川に行ってみて、そこに本当のプレゼントがあるから。あ、もちろんお母さん達も来ていいからね』
あの川…昔小さい時からの僕と彼女との秘密の場所である。一体なにがあるというのだろうか?
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:sunny | 作成日時:2017年9月23日 23時