第一話【異界から来し者】 ページ4
«?? side»
僕の名前は叶､この”VTuber諸島”の”クロノワール”を納める王の一人だ｡
もう一人の王は吸血鬼の葛葉って言うんだ｡
え…?僕はなんなんだって…?天使族だよ?
なんで天使と吸血鬼が国をしてるかは…まぁ､長い話になるから今は話さないよ｡
葛「叶ー､どうしたんだよ｡そんなに森の方を見つめて｡」
叶「んー?………いやさ､なんか森の方が騒がしい気がしてさ｡」
今は葛葉と一緒に休憩をしてるんだけど…なんか妙に森の方が騒がしい気がする｡
葛「あー?……あー､確かにザワついてる感じはするな｡」
ここの国の森には人以外の魔物達が住んでいて､それを監視又は撃退するのが葛葉の役目｡
僕は人々の管理又は保護をするのが役目となっている｡
叶「うーん…森に人が入った感じもしないし…何かあったのかな…?」
葛「オレの結界も反応ねーし…どうなってんだ…?」
何故か分からないけど…妙に胸がザワついて仕方がない…｡
叶「………僕､少し森を見てくるよ｡」
葛「はぁ?………って､おい!!叶!!」
僕は居てもたってもいられなくって背中に翼を生やして森の方へと向かった｡
…なんで､こんなに胸がザワつくんだろ､なんで…こんなに心が痛くなるんだろ…｡
叶「(行かなきゃ…いけない気がするんだ…｡)」
僕はこの天使族になってからと時々ではあるが波長が合う人の感情を取り込んでしまうようになった｡
叶「(どこに…どこに居るんだろ…?)」
森まで来た俺は翼をしまい､森の中を歩いている｡
気配を集中させて､その波長が合う人を探すと…とある花畑に辿り着いた｡
叶「うっわぁ…こんな所に花畑があったんだ…｡」
その花畑は色とりどりの美しい花が咲いており､周りには甘い香りが漂っていた｡
そんな花畑の中央に”何か”が横たわっていた｡
叶「(…………もしか､して｡)」
僕は､ゆっくりの”それ”に近付いて覗き込むとそこには純白色の髪を持った美しい一人の女性が眠っていた｡
それはまるで､この花畑の妖精の様に思えたが､気配からして人だというのが分かった｡
叶「(取り敢えず…起こさないと…)あの､大丈夫ですか?」
そっと肩を掴んで少し揺らすと「んっ」と小さく声をもらしてゆっくりと瞼が開いた｡
その覗き込んだ瞳はまるで空をそのまま入れ込んだように美しいアクアブルーだった｡
僕は､はねる心臓を押さえつつ､彼女に話し掛けた｡
叶「君…此処の国の人じゃないね…?」
これが…彼女､Aちゃんとの出会いだった｡
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雪鈴(プロフ) - 咲さん» ありがとうございます!!裏の方では俺って言って欲しいなって欲望が出てしまった…直しておきます！ (2021年7月21日 21時) (
レス) id: de383840ec (このIDを非表示/違反報告)
咲 - 設定がとても面白くて，一気に読んでしまいました！素敵な作品をありがとう御座います！後，細かくて失礼なのですが，甲斐田さんと弦月さんは一人称僕ですよ，，，！ (2021年7月21日 15時) (レス) id: 7988901400 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪鈴 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kinok/
作成日時：2021年2月2日 12時
