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晴くん達には関係ない話しだし…やっぱり言えない。
甲「Aさん……」
『…もう、知ってるかもしれませんが、私は異界人です。
文句も我儘も言える立場ではないので…』
それは事実だし…これ以上二人を困らせたくない…。
長「……あんたは、本当にそれでいいのかよ」
長尾くんはそう言うと私の前に出てきて青灰色の瞳で私を覗いてきた。
長「俺、お前に会うのは初めてだけど…お前はもう少し自由に考えていいと思う」
長尾くんもそう言いながら私を真っ直ぐと見つめてきた。
…なんでだろう、人が苦手なのに…長尾くんや弦月くん、晴くんの三人とは…話してても苦じゃない。
『ーーーー、なら、どうしたらいいですか?』
ポツリと出た小さな言葉は長尾くんの耳に届いたようで、少し驚いた表情をした。
『私は"この世界"の居場所はあの二人の側だけで、あの二人が居なかったら私はﾀﾋんでた。
………恐いんです、あの二人から離れるのが。』
きっと、私は二人に依存してる。そんなの前々から分かりきってた。
離れたい、けれど恐くて離れられない。……矛盾してるよね、ほんと…。
『…………でも、私も大人です。あの二人だって何時までも私ばかりに構ってられなくなるのは分かってる…だからこそ、助けて、欲しいんです』
結局、私は……一人で決められない。
私がそう言うと長尾くんがいきなり私の手を取った。
ビックリして長尾くんを見ると眩しい笑顔を私に向けていた。
長「なら、桜魔に来ればいいじゃん!
俺、お前気に入ったし、悩んでるんなら来ればいいじゃん!!」
にっと笑いながら明るい笑顔を向けてくれた。
私は、その笑顔、その言葉に涙が出てしまった。
弦「……でもさ、二人にどう説明するの?」
長「え?……そんなの直接言えばいいんだよ!」
そう言って長尾くんは私の手を繋いだままおそらく二人が居るであろう場所へと足を向けた。
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雪鈴(プロフ) - 咲さん» ありがとうございます!!裏の方では俺って言って欲しいなって欲望が出てしまった…直しておきます！ (2021年7月21日 21時) (
レス) id: de383840ec (このIDを非表示/違反報告)
咲 - 設定がとても面白くて，一気に読んでしまいました！素敵な作品をありがとう御座います！後，細かくて失礼なのですが，甲斐田さんと弦月さんは一人称僕ですよ，，，！ (2021年7月21日 15時) (レス) id: 7988901400 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪鈴 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kinok/
作成日時：2021年2月2日 12時
