二十五話 孤独な華が再び輝く ページ37
今日は晴天、絶好の菓子作り日和だと言うのに…本家から面倒なお客さんが来た
正典「Aちゃん……!!久しぶりだねぇ、美しくなったじゃないかぁ」
『……叔父様もお久しぶりです』
この目の前にいる醜いデブのクソジジイは私の結婚相手の本家の正典叔父さんだ
昔っから私に色々とお菓子やぬいぐるみやらをくれていたが…幼心でも時々ではあったが恐怖を感じることがあった
『(これはまた……醜く太ったなぁ)』
目の前のは豚か?と思いたくなるくらいに昔に比べると太った叔父さん
……本当に、康明兄さんの血が流れてるのかが疑いたくなる
正典「叔父様なんてよしてくれ……これから夫婦になるのに他人行儀じゃないか」
そう言いながら叔父さんは私の腰に手を回してきた
『(触れないでよ、気持ち悪い……)叔父様、確かお父様と話があったんですよね?行かれた方がいいのでは?』
私はさり気なく叔父さんの手を外して扉の方へと向ける
正典「あぁ……そうだったね、祐司君に会いに来たんだった
……それでは、また後でたっぷりと愛し合おうじゃないか」
そう言って叔父さんは部屋を出ていった
足音が遠のいたのを確信してから私はベットへと腰を下ろした
『…………はぁ〜、マジで最悪だ』
なんであんな醜いジジィと結婚しなくっちゃいけないんだよ……近親相愛かっての
『…………庭に出て、気分転換しようかな?』
私が部屋の扉を開けると隣にはアルベルトが壁にもたれて立っていた
私が出てきたのを確認すると姿勢を正して貼り付けた笑顔を向けてきた
ｱﾙ「おや、お嬢様どちらかへ行くのですか?」
『……庭に出るだけよ、ついて来ないで』
ｱﾙ「そうは行きませんよ……私だって仕事ですから…」
そう、コイツは私の護衛としてココに雇われている
どこに行くにも私の後ろをついてきて鬱陶しいにも程がある
『……チッ、このクズ野郎が』
ｱﾙ「おやおや……相変わらず口が悪いですねぇ」
コイツを撒こうとするもなかなか上手くいかない……さすが暗殺者と言ったところだろうか
『(面倒臭い……ほっとこ)』
私はアルベルトを無視して部屋を出て、一路、屋敷の庭へと足を向けた
ここ数日で庭はだいぶ変わった
元々は花とかは触れるのが好きだったので屋敷にいる頃は良く手入れをしていたのだ
…………母も父も、花にはあまり興味が無いようで殆ど外の人に任せっきりなのだ
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シャリファ(プロフ) - 雪鈴さん» 分かりました！ (2022年10月11日 20時) (
レス) id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
雪鈴(プロフ) - シャリファさん» リクエストありがとうございます!!メテオと佐竹さん＆千恵さんですね、他の方のリクもありますのでお待ち頂けたら書きます！ (2022年10月11日 20時) (レス) id: 5206622557 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続きが気になる (2022年10月11日 19時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
シャリファ(プロフ) - リクエスト可能ならメテオとの絡みと佐竹、千恵さんとの絡みをお願いします！ (2022年10月11日 19時) (レス) @page44 id: d94d66ff3c (このIDを非表示/違反報告)
黄昏 - 構いません。お願い致します。 (2022年10月6日 14時) (レス) id: 7f119da37b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪鈴 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kinok/
作成日時：2022年8月2日 14時
