・ ページ35
久我の顔は笑顔だが明らかに怒っている顔をしていた
本当のこと言って何が悪いんだよ!!
するとAは俺をじっと見て再び口を開いた
『……ジロ、くん……ジロ君って、よんで…いい?』
不安そうに見つめてくるAを俺は否定なんて出来なかった
…………いや、拒否する必要もなかった
紅林「…………あぁ、別にいいぜ」
俺がそう言いながら頭を撫でるとAは嬉しそうに微笑んだ
それから、久我はちょくちょくAを連れてくる様になった
その時は俺も久我も喧嘩はせず、Aと思いっ切り遊んだりメシを食ったりした
そうしているとAは段々と明るくなっていき俺にも懐いてくれた
『ジロ君、今日ね、学校、行ってきたんだよ』
紅林「お、ホントか??すげーじゃねぇか!!」
『うん、それで、ね?家庭科の授業でね、クッキー、作ってきたんだ』
紅林「そうかそうか……上手く作れたか?」
『うんっ、だからね…ジロ君にも、あげる、ね?』
学校に行き、家庭科の授業で作ったお菓子や料理を俺達にくれるようになった
久我「お、今日も綺麗に出来てるじゃねーか
Aは菓子とか料理が好きなんだな」
『うん、二人の笑顔、もっと見たいから…私、がんばるよ』
紅林「……ありがとうな、A」
『……んーん、私、二人とも、大好きだから…少しでも、恩返ししたいの』
そう言って笑うAの事を今でも覚えている
その笑顔は偽りのない、可愛らしい少女の笑顔だった
紅林「(あの時は俺もガキだった、でも、今は違う)」
これからは、Aを助ける事が出来る
紅林「……久我になんか、負けねぇぞ」
俺だって、Aは大事な……大事な"女の子"なんだからな……
☆ 十一話 男前(?)な人→←十・五話 過去 ー 語り手 紅林二郎 ー
69人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆう - はい大丈夫です。楽しみにしてます。 (2022年12月14日 16時) (レス) @page2 id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
雪鈴(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます(_ _)相良の兄貴ですね、他にもリクエストがありますので後々になってしまいますがよろしいでしょうか? (2022年11月30日 20時) (レス) id: 5206622557 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - この夢小説を読んでいると楽しいです。リクエストで相良さんを出してください! (2022年11月30日 16時) (レス) @page41 id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
雪鈴(プロフ) - サクラさん» 名前変更ですか……最初は考えたんですがどうしても文字数を取ってしまうので断念してしまったんですよね…申し訳ないです (2022年8月2日 15時) (レス) id: 5206622557 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - 名前変換はできないんですか?とても面白いお話なのでできれば変換して読みたいです。。 (2022年8月2日 15時) (レス) id: 319352fe0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪鈴 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kinok/
作成日時:2022年6月26日 11時