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仕事中は細心の注意を払って
最善の言葉選びを出来ている彼だけど
考えるより先に言葉にしてしまった様な
率直すぎる表現。
優太くんから発せられた
可愛いとか、えろいとかの、言われ慣れない言葉は
まるで“女性”へ向けられたものみたいで
違和感ばかりだった。
急に働き始めた頭で色々と考えてしまう。
例えば、元カノと接する時も
こんな風に愛しいと思えば
素直に愛の言葉を口にするのかな、とか…。
「…そういう、優太くんだって…呂律、回ってないよ?酔っ払ってるんでしょ…?」
『ああ…飲み過ぎちゃったの、バレちゃいました?明日も絶対、ガチの二日酔いっすよ』
ははっと笑う彼はさっき言ったことなんて覚えてない様子で。
お酒に酔って、電話の相手を勘違いしたのかもしれない。
そんな風にも考えるけれど
優太くんの声で再生される
それらの言葉が脳内でリフレインする。
未だにどきどきしてしまっている私だけが取り残された。
本題を思い出し、騒がしい脳内をリセットする為
意識的に話題を変える。
「あ、あの。日曜日!お昼の2時過ぎにはそっちに着けそうだけど…どうしたの?」
『あー…もし、移動とかでしんどくなかったら、なんですけど。夜ご飯、一緒しません?』
「…うん、もちろん。ご飯、一緒に行こ」
『良かった〜!じゃあ店とか決めときますね!
Aさん、明日ってか今日?友達の結婚式って』
「そう、今日なの。挙式が午前中だから、もう少ししたら、ちゃんと起きなきゃ…」
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moco(プロフ) - りんさん» りん様、ご覧頂きありがとうございます!亀更新になりそうですが、続きもお読み頂けたら嬉しいです! (2019年4月7日 8時) (レス) id: 169c616d0b (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - コメント失礼致します。お話読ませて頂きました!これからのお話も楽しみにしています。 (2019年4月7日 1時) (レス) id: 2bc4477fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:moco | 作成日時:2019年4月3日 22時