#18 ページ18
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「優太くん、早く彼女にポンポンしてもらいなよ」
「いやぁ…俺、実際モテないから。彼女出来ないんですよ？」
「そんなことないじゃん、お店でもいつもモテてるし…」
「あんなの…お客さんからしたら、遊びでもない、ただの暇つぶしみたいなもんですよ」
目線を下にやりながらも、口角だけは上がっていた。
私の方を向いてからも、ふっと冷めたような笑みを浮かべた。
その表情を見ると何も言えなくなってしまう。
「Aさんは、まだ彼氏作らないんですか？」
「……そう、だね。まだ……」
「まだ、前の人を引き摺ってるの…？」
いつもはそんなこと聞かないでいてくれるのに。
さっきまでは子供のように可愛かった筈の優太くんを、今度は少し意地悪く感じてしまう。
けれど、真っ直ぐに私を見る目は純粋なままで。
正直答えづらいけれど、言葉を選びながら優太くんの質問の答えを探す。
「んー…引き摺ってるというか、過去の自分を後悔してる、のかな…」
「…過去の自分？」
「…そう。人をちゃんと好きになった事もないのに、適当に付き合っては、別れて。ちゃんと想ってくれている人の事にも気付かないで…。最低、でしょ？」
自分の心の奥底の、暗く深い闇にしまっていた記憶。
本当に最低最悪だった。
話したこともないような人でも
告白されたら断れず、流されて。
生じる温度差にも気付かずに。
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moco(プロフ) - りんさん» りん様、ご覧頂きありがとうございます！亀更新になりそうですが、続きもお読み頂けたら嬉しいです！ (2019年4月7日 8時) (
レス) id: 169c616d0b (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - コメント失礼致します。お話読ませて頂きました！これからのお話も楽しみにしています。 (2019年4月7日 1時) (レス) id: 2bc4477fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moco | 作成日時：2019年4月3日 22時
