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「っテメェな、また勝手なことしやがって」
「落ち着けやコブラ、ヤマトは優しいんや」
脳裏の裏で、少しざわつく声がする。
またも夢から引き戻される感覚に頭が痛くなった。
体を起こし、声のある方へと視線を向けると…
『……あの、っ』
「あぁ！起きた起きた、ってコブラ睨みすぎや」
コブラと呼ばれたその男。
きっとこの人は、私を信用していない。
その突き刺さる視線に目を逸らしたくなる。
でも、これが当たり前のことなのだ。
私自身、自分が誰だかわかっていないのだから。
しかし、私の顔を見た瞬間だった。
少し曇ったような表情をしたのを見逃さなかった。
「…………てめぇ、どっから来た」
「コブラ、こいつ倒れてたんだぞ。いきなりその質問はねぇだろ」
「ヤマトの言う通りや。まずは自己紹介からいこか」
運良く私は、温かい人たちに拾ってもらったらしい。
だけど…………
『……私は、自分が誰かも分かりません。ここがどこで、何から逃げていたのかも』
「…………逃げてた？」
『はい、真っ黒のスーツを着た人たちでした』
「…っ、ここら辺で黒いスーツっつったら、」
「「九龍の人間しかいねぇ」」
ヤマトさんとコブラさんの声が重なる。
九龍？
聞き覚えのない名前にもう一度目を閉じたくなる。
『……あの、教えてください。ここがどこで、皆さんは一体何者なのか…』
まずはそこからだ。
私自身を知るきっかけを作らないと。
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らゆ(プロフ) - もう退会されてしまったかと思いますが、とても面白かったです！素敵な作品ありがとうございました！ (9月16日 1時) (
レス) @page11 id: 9a7adb1927 (このIDを非表示/違反報告)
名無し41093号(プロフ) - 続きをお願いします (2021年9月28日 23時) (レス) id: 49d8a27476 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 続きお願いします！！！ (2020年11月4日 0時) (レス) id: f091408b7b (このIDを非表示/違反報告)
稲穂 - もう一度更新される事を期待しています。 (2020年10月25日 13時) (レス) id: 41fdd27df4 (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - おはようございます。謎が残ったままなのでとても続きが楽しみです！！！更新の方よろしくお願いいたします。 (2020年7月2日 7時) (レス) id: ec8eca325c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルナ | 作成日時：2019年10月9日 21時
