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──ダンッ
───ダンッ
────ダンッ
四六時中、牢獄の中で拳を床にぶつける音。
床の藁はどんどん血で滲んでいく。
不適に笑みを浮かべる人物こそ
───達磨一家の頭、日向紀久。
この男が、SWORD地区を破滅へと導いていく。
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『……っはぁ、っ、』
私は何から逃げているんだろう。
だけど、逃げなくちゃいけないと本能が示している。
「おい、逃すなよ」
振り返ると、冷徹なその瞳に足が絡まりそうになる。
ここはどこなの。
私は一体誰なの。
居場所はどこにあるの。
『……っ、誰かっ、助けて………』
その言葉とともに私の意識はそこで途切れた。
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「……ぉい、っ、おい！！！！！！！」
ハッと大きな声に導かれ、目が覚めると
大きな男が私の瞳に映し出された。
「っばか、でかい声出すんじゃねーよ」
横からまた一人の女の人がでてきて、私の顔をじーっと見つめてくる。
「ふーん、綺麗な子じゃん」
「……っいってえな、お前起きれるか？」
頭を叩かれたであろう男の人が私に手を差し伸べてくれるが、なんせ頭が働かない。
ここはどこで、あれから私はどうなったのか。
『…………あ、の…』
「…あ、そうそう。たまったま歩いてたらお前が倒れてたから連れてきたけど、コブラに知られたら何言われるか…っ」
コブラ？
珍しい名前。
………それにしてもここは、
「ん？あぁ、ここは一応洋食屋。つっても俺たちの溜まり場なんだけどよ」
「…溜まり場って言うんじゃねえっての」
溜まり場。
私の視線に気づいたのか、そう答えてくれた男の人の名前はヤマトというらしい。
『…………ヤマ、トさん。私は一体…』
「詳しい話は俺たちも聞きたいところ。だけどまずは安静にして身体休めねぇと」
そう言って頭を優しく撫でてくれるヤマトさんに、ひどく安心する自分がいた。
きっと、大丈夫だ。
どこの誰かもわからないけど。
少しだけ張り詰めていた緊張がほどけて、ゆっくり現実から目を逸らすように再び目を閉じた。
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らゆ(プロフ) - もう退会されてしまったかと思いますが、とても面白かったです！素敵な作品ありがとうございました！ (9月16日 1時) (
レス) @page11 id: 9a7adb1927 (このIDを非表示/違反報告)
名無し41093号(プロフ) - 続きをお願いします (2021年9月28日 23時) (レス) id: 49d8a27476 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 続きお願いします！！！ (2020年11月4日 0時) (レス) id: f091408b7b (このIDを非表示/違反報告)
稲穂 - もう一度更新される事を期待しています。 (2020年10月25日 13時) (レス) id: 41fdd27df4 (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - おはようございます。謎が残ったままなのでとても続きが楽しみです！！！更新の方よろしくお願いいたします。 (2020年7月2日 7時) (レス) id: ec8eca325c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルナ | 作成日時：2019年10月9日 21時
