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誰だか分からなかったけど、返事をした方向を見るとクリ頭の人だった
「あ、昨日のク…んん"っ、あなたが伊藤って言うんだ」
伊藤「そうだけど…今クリ頭って言おうとしたよな？」
「あ、いや。気のせい」
伊藤「…そうか、ってか、君昨日の…」
「Aね」
昨日あなたたち2人に名前聞かれたのに
2人とも忘れてるってある？
三橋「お前に会いてぇって女が居るってよ、成蘭女子のスケバン」
伊藤「なんで俺が行かなきゃいけねぇんだよ！喧嘩売りに来ただけだろ」
伊藤くんは三橋くんからのお願いを断るも、行く羽目になった
なぜか、私も
「え、ねぇ、なんで私も？！」
伊藤「さぁ、そういう奴なんだろ、三橋は」
「えぇっ」
伊藤「Aちゃんは、さがってろ」
1人のスケバン女の子を前に、伊藤くんが私にそう言った
田中「あ、あんたが、三橋さんっすか？」
怖がるように、オドオドとそう私たちに聞いてきた
成蘭なら、京子ちゃんたち居るはずなのに…
伊藤「俺は伊藤だ」
田中「あんたが相棒の伊藤さんかいっ！」
伊藤「相棒？！あ、まぁ、はい」
スケバンの女の子が相棒と言うと、伊藤くんは一瞬疑うったけど納得した
田中「あんたと三橋さんに頼みがあるんだよ！」
伊藤「わりぃな、俺は女の喧嘩には関わらねぇ、帰ってくれ」
本音かカッコつけてるのか分からないけど()
いや、本音だろうけど、伊藤くんはスケバンの女の子に言った
田中「…ていうか！後ろの女は誰なんすか」
「あ、私？私は」
伊藤「こいつにも関わんな、頼む、帰ってくれ」
え、あの、私弱く見られてます？
伊藤くんじゃなかったら、ぶちのめしてたよ
早川「そうですか…」
やっぱりかと分かっていたかのよう言いながら、2人の別の女の子が出てきた
私の見覚えのある女の子が、
「あれ、京子？」
早川「え、A、この人らと知り合いなの？」
「うん、たまたま昨日笑」
早川「そうか笑……けど、やっぱりダメですよね」
京子のお願いなら…！と思い、伊藤くんの方を見ると
くっそデレデレな、今でも溶けそうな顔で京子の顔を見ていた
伊藤「…あぁ、あぁ！無理だね、そもそも女はツッパルもんじゃ」
京子と目を合わせた伊藤くんは、また溶けそうな顔になった
これが一目惚れか、と直ぐに分かった
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作者名：美鈴 | 作成日時：2021年10月10日 16時
