過保護者達 (ページ32)

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青side

無意識なんやろうな
度々唇を噛んではる

難しいこと考えてしまってるんやろうけど
淳太が女であろうと、男であろうとみんなが
愛しているのは淳太その者やから変わらへんのにな
不安がることなんか全く無いのに

濵ちゃんや照史ほど淳太のことを甘やかすのは
上手くないけど少しでも気が抜けてリラックスしてほしい
そう思った俺の提案をすぐに受け入れてくれて嬉しい

黄「あ、食事中にスマホいじってごめん」
青「ええよ。仕事のこともあるし、みんなから返事きた？」
黄「おん。まだのんちゃんは起きてないみたいやけどみんな一緒に行くって」
青「そっか」

あの寝坊助はまだ寝てるんやな
まぁ元々お昼からの予定やねんから当たり前やねんけどな

黄「ご馳走様でした」
青「ふは。淳太口汚れてるで」
黄「へ？どこ？」

口角の所にサンドイッチのマヨネーズが付いたままで
それが可愛くて指で拭ってやる

黄「ぁ…ごめん。ありがと」
青「いいえー」
黄「なんか最近抜けてること増えてるな…老化かな？」
青「ええやん。俺らの前ぐらい抜けてるぐらいで」
黄「ただでさえ身体のことで迷惑かけてるのに…」
青「迷惑なんか思わへんって。淳太が居てくれたらそれでええねんから」
黄「はぁ…皆に気を使わせてしまってて…」
青「気を使ってるて思ってへんよ」
黄「みんな優しいんやな」
青「転生の優しさは濵ちゃんだけちゃう？」
黄「あれは異常やって」

話しているうちにちゃんと笑ってくれて良かった

黄「ここ、御手洗男女共用かな？」
青「そうちゃう？」
黄「なら行ってこよ」

そっかそういう所から気を使わないとあかんのやな…

淳太が席を離れているタイミングでスマホを見る

遅れて起きた寝坊助が
「俺も行くー」と返事をしているので
7人全員での参加やな

お昼の仕事まではまだ時間あるし
寄り道先でも考えるか…

黄「お待たせ」
青「ん。出よかー」

会計を済ませて車へ乗る

黄「朝ごはん奢ってもらってごめんな？」
青「ええやん別に。デートに誘ったのは俺やし」
黄「え？これデートやったん？」

キョトンとした顔で驚いてるのが可愛いなぁ

青「そうちゃんの？俺にナンパされて着いてきたやん」
黄「いや、メンバーやもん」
青「えー。淳太の男じゃダメ？」
黄「俺も男やし」
青「あかん。噛み合ってへんわ。前にシゲから聞いたんやろ？」
黄「…みんな変わってるなぁ」
青「おいおい。嬉しいとか無いん？」
黄「あるわけないやろ」