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赤side

らしくないことしてるのは分かってるねんけど

お風呂で一人
淳太は薬が出来たと嬉しそうに話していたが
本当に効くのだろうか…
実験台にされるのは嫌やなぁって
考えていると
もし何かあったらと不安になり始めた

風呂上がり
みんなのLINEに答えてるんやろうけど
少し嬉しそうに微笑みながら
スマホを触っているのが
なんか儚く見えてきて
離したくないって思ったら抱きしめてた

膝の上に座らせると
俺の腕の中に収まってしまってて
今の淳太はしっかり守ってあげないとアカンって気持ちになる
いや、男の淳太も俺が守りたい

黄「俺が包まれてて、シゲ癒されてる?」
赤「淳太が居ってくれたらそれで癒されてる」
黄「ほんま、どないしたんよ」

俺の胸の中で収まっていた身体を起こして
両手で頬を包み目を合わせようとしてくる
その目に好きという気持ちが溢れだしそうになってくる

無理にしてしまえば…
既成事実さえ作れば俺の傍にずっと居るんやろうか…
それでも俺は淳太を幸せにしてやれるんか…

黄「何悩んでるんよ」
赤「え」
黄「俺居るん邪魔?」
赤「それはない!」
黄「ならなんでそんな辛そうなん?」
赤「淳太。ホンマに好きな人居らへんの?」
黄「おん。居らんけど?」
赤「俺は?」
黄「シゲ?」
赤「俺はあかんの?」
黄「俺今は違うくても、男やで?」
赤「知ってるよ」
黄「な、なんで?」

凄く戸惑ってるのが伝わる
そんな顔させたい訳やないねんけど…

赤「ごめん。忘れて?」
黄「いや…ちょっと理解できてないって言うか…」
赤「ええねん。今日だけ甘えさせてや」

そのまま抱き上げて寝室へ

ベッド組み敷かれて今になって焦ってるのが伝わる

黄「し、シゲ?俺男やねん。その…今はちがうくても…」
赤「せんよ。わかってるって」
黄「へ…いや…なら少し離れへん?」
赤「甘えさせてくれるやろ?」
黄「そ、それはええねんけど…」
赤「なら大人しくしといてや」

覆いかぶさってそのまま抱きしめると
力もそんなに入ってない手で押し返される
今は無視させて

黄「シゲ、シゲってば」
赤「あんまり喋るならキスするで?」
黄「え!?シゲには俺がそう言う対象なん?」
赤「気付いてへんのやろうけどメンバーみんな淳太がそう言う対象やで」
黄「はぁ!?なにそれ…」
赤「ほんまアホやなぁ」
黄「いや、だって今は女でも俺は男やで?」
赤「男でも女でも関係ないねんって!」

いまいち理解してくれへん淳太に
少し声が荒っぽくなる

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作者名:あい | 作成日時:2022年5月15日 0時

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