ばどな日 橙黄 ページ45
黄side
アラームの音に目を開ける
うるさいスマホを止めて
1つ伸びをして寒さにまた布団へ戻る
スマホの画面にはたくさんの通知
みんなから記念日認定されているこの日を
「おめでとう」「末永く」なんて
メッセージが届く
ニュースチェックや
みんなのメッセージへ返信を
そろそろ寒い覚悟を決めて布団を出る
カーテンを開けると眩しい日光が差してくる
朝ごはんを作るなんて出来ないから
いつものようにコーヒーを飲みつつ
出発の準備
今日はメンバーが集まるから
きっと騒がしくて大変やろうなぁ
なんて思いつつも頬はニヤケているから困ったものや
よく俺らを夫婦と表現するけれど
それならあの5人はやっぱり子供なんやろか？
手のかかる子しか居らへんで…
スマホが大きな音を立てているから手に取ると
マネージャーさんからの到着連絡や
跳ねた髪を隠すように帽子を被り
鞄を持って家を出る
寒いなぁ…
季節的に当たり前か…
家の前に止まっている車へ乗り込むと
既に座っているのは照史やった
黄「はよ」
橙「おはよぉさん」
黄「照史だけ？」
橙「おん。なんか話聞いたら皆が俺ら2人にしたらしいわ」
黄「なにそれ。イタズラか」
マ「出発しますね」
車内は暖かいから
防寒着を脱いで行くと
照史がサッと預かって空いてるスペースへ置いてくれる
こういう所な
橙「今日もきっと疲れるで？」
黄「そうやな。日付か悪いわ…」
マ「誕生日後夜祭な感じですか？」
橙「それの方がまだまっしかも」
マ「なにか他の日なんですか？」
黄「そうやねん。俺的にはゆっくりしたい日やねん」
橙「そうやな。俺らはゆっくりさせて欲しいな」
マ「え？なんの日ですか？」
黄「後で騒がしくて分かるから。もう少し待っとき」
スムーズに目的地へ移動していく車
俺の後ろを陣取りさりげなく手だけ
前に回してくるからバレへんように手を繋ぐ
今日ぐらいええやろ？
べたべた普段はせんもん
マ「到着しました。次の移動は車変わるので忘れ物の無いようしてくださいね」
黄「んー。ありがとう」
橙「はいはーい」
2人でおりて建物の中へ
楽屋までの道のりを並んで歩く
途中出会うスタッフさんに挨拶をしていると
俺の横で待ってくれる照史
黄「あ、すみません。そろそろ行きますね」
ス「はい！また、よろしくお願いします」
黄「こちらこそ！」
橙「あの人は？」
黄「こないだゲストで行った番組のスタッフさん」
橙「よう覚えてるなぁ」
黄「そりゃそういうお仕事ですから」
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作者名：あい
| 作成日時：2022年2月13日 23時
