帰宅 ページ8
淳太の後に俺も送ってもらい家に着く
片付けや洗濯等を終わらせる
目をうるうるさせている時の淳太を
ふと思い出しやっぱり諦められへんかも
あれ以上に可愛い子なんか絶対おらへん…
気持ちを伝えたいけどハッキリ言って
距離取られたりしたら嫌やしなぁ…
嫌われたくないなぁ…
昔は可能性あるかな？なんて
淡い期待をしたこともある
でもそれは夢の中の話
何故かって？俺らがJrの頃
ゲイやろうな？って思う子がいた
本人がカミングアウトしない限り
そのこと触れないようにしていた
ある日その子が遠慮気味に俺ら兄組の楽屋にきた
みんなで話をしたりしてると
「�陲舛磴鵝弔舛腓辰範辰擦泙擦鵑�？」と声をかけてきた
顔が話しにくいですって語ってたから
俺！？って内心は思っていた
内容としては
俺のことが好きやから付き合って欲しいと言われた
でも俺には心に決めた人、淳太が居るから
別に付き合ってもないし、告白もしてないけど
裏切ることは出来ない
「ごめんな？」と話すと
彼は泣きそうな顔で笑いながら
「そうですよね…僕は中間くんには勝てないや…」
と言われ、初めて俺の気持ちは外にバレているのを知った
「僕、家庭の事情でこのお仕事辞めるんです…だから最後に伝えたかっただけなんで！」
そう言うと走り去ってしまった
あいにく連絡先も知らんからそれ以降は話されへんかった
楽屋へ戻るとみんなして遠慮気味に
「なんの相談やったん？」と聞かれた
告白をされたこと、断ったこと、俺が淳太を好きなことがバレていること。
全て話をした
みんなが重い空気の中遅れて淳太が戻ってきた
黄「なんかあった？」
空気を察して聞いてくるこの子はホンマにええ子やねん…
変に嫉妬とかに巻き込まれたらあかん
頭を働かせているうちに照史が「あの子辞めるねんて」と返してくれた
淳太も可愛がっていた子やから悲しいんやろうなぁ
可愛い後輩を俺がふったせいで…そう考えていると
口から言葉が漏れてしまったようで
みんな「大丈夫！」「仕方ないって！」と励ましてくれた
状況を飲み込めない様子の淳太に
みんなが慌ててお断りしたことを伝える
決して淳太が好きなのがバレていたからなんて誰と言わない
「男をそういう対象として見られへん。ごめん」って！
そう断ったんやで！と説明されると
納得したように返事を返してくれた
黄「そうやんな、皆女の子すきやもんな」
淳太からの返事には俺も男は対象外の意味が含まれていた
その時俺の恋も終わったのだ
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作者名：あい
| 作成日時：2022年9月4日 21時
