リアクション ページ44
戸惑っているのが全身から伝わってくる
だから全部受け入れて欲しいねん!
紫「ホンマに無理なら断って?少しでも可能性があるなら付き合ってや」
黄「え?どういうこと?」
紫「俺にされて嫌やったん?嫌やなかったんならチャンスくれ」
黄「嫌や…ない…けど…ん?どういうことや?」
嫌やなかったんやとホッとするわ
でもまだ戸惑ってるみたいや
ここは押すしかない!
紫「なら付き合って?」
黄「つきあう…?」
紫「な?ええやろ?」
黄「俺は浮気相手?」
紫「え?」
押してダメなら押してみろ!やろ?
浮気相手?なんの事や?
黄「もう!よく分からへん!!」
その事を考えていたら
抱きしめていた腕の力が弱っていたのか
するりと抜けられたと思ったら頭打ったみたいや
黄「痛っ!」
紫「なにしてんねん!もう…大丈夫か?」
黄「だ、大丈夫…」
痛そうにしている頭を撫でてやる
髪の毛サラサラやなぁ
淳太の頭を堪能してると扉が開いた
橙「淳太くん?」
黄「あ!照史!助かったわー」
紫「はぁ…」
話すチャンスが…
俺を見て不敵な笑みを一瞬浮かべたけど
すぐに相方の顔に戻った照史
橙「おお!2人ともここやったんかい!ほら!仕事!」
黄「そうやな!」
3人で部屋から抜け出す
そそくさと逃げようとする淳太
やっぱり嫌われているのやろか?
でも諦めへんねん!
しつこく行かないと伝わらへんと信じて
その背中へ声をかける
紫「淳太!」
黄「ん?」
紫「さっきのことホンマやし、真剣やから。後で話そ」
黄「わ、わかった」
返事は貰えてよかった…
でもすぐに照史の方へ行ってしまい
2人とも俺を置いてずんずん進んでいってしまう
チラッと振り返った照史と目が合う
何故かウインク一つ飛ばしてきたけど
なんやったんやろか?
2人の話の内容が分からないまま
楽屋へ戻ると皆中で待っていたようで一気にお出迎え
赤「淳太!どないしたん!?」
黄「え?」
緑「わぁ!衣装めっちゃ汚れてるやん!」
黄「うわっ!ほんまや…衣装さんに謝ってくる…」
紫「俺も行くわ」
淳太も俺も煤なのか所々
黒くなってしまっている
これではさっき撮影した分と
かなり見た目が変わってしまうし
2人で謝りに行くしかないな
黄「あんな所に閉じ込められるからやわ…」
不満げに文句を漏らしているけど
まぁ俺のせいでもあるから俺からは
何も言われへんなぁ…
緑「なんで、あんな所行ったんよー」
神ちゃんが淳太に話しかけながら
服の汚れを落とそうと叩いている
おかんやん!
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作者名:あい | 作成日時:2022年9月4日 21時