迷子 ページ41
ｶﾞｺﾝｯ
誰もいない廊下で大きな音が響く
俺がボタンを押して落ちてきたコーヒー缶の音やねんけどな
それを取り出して
一気に飲む
待ってる時間やしあんまりぶらぶらするのもアカンから
急いで戻るとするか…
来た道を戻っていると
廊下に何かが落ちているのが目に止まった
紫「ん？なんやろ？」
そちらへ近づき拾い上げると
誰かの入館証やな…
少し遠回りになってまうけど
受付まで届けに行こうと
進行方向を変更する
受付はそんなに離れてへんから
大丈夫やろうと歩き始める
受付の人へ渡すと不思議そうに見てきた
受「今日はご予約頂いていた貴方達だけなので発行してないはずなんですけど…まぁ、ありがとうございます」
紫「？はい」
昨日から落ちてたんやろうか？
それとも…
ス「�霤弔機爾鵝�！」
紫「はい！」
ス「はあ…居なくなってビックリしましたよ…」
はぁはぁと息を整えているから
探すのに走り回っていたのかもしれへん
紫「すみません！飲み物買いに行って帰りにこれ見つけてもうて…届けに行ってましたわ」
ス「声かけてくれたら買いに行くんですから…メンバーの皆さんも探してますよ」
紫「おっと、すみません！」
スタッフさんと戻っていると
望達にちょうど出会った
桃「�陲舛磴鵝�あの子と会った！？」
紫「あの子？」
青「スタイリストやん！」
紫「あぁ。うん。会ったよ？望には言うたやん「ごめんなさい」したよって」
桃「直接話したん！？」
紫「せやで？」
青「なんで居るねん！」
桃「それ以降は？」
紫「いや…知らんけど？」
桃「�陲舛磴�1人行動は危なくない？恨まれてるって！」
青「そうそう！」
まぁ恨まれているのかもしれへんなぁ…
てことは…
紫「淳太は！？」
桃「わぁっ！急に大きな声出さんでよ！」
青「�陲舛磴鹵気靴討襪隼廚Δ如�」
紫「恨まれてるなら淳太も危ないかも！」
桃「え！？ちょっ！連絡して！」
青「おん！」
2人と話しながら歩いていると
案外早くスタジオまで戻れた
青「今照史と連絡取れたみたいやけど次は淳太が行方不明やわー」
桃「もー！おじじまで迷子なん？」
紫「探してくる！」
変なことに巻き込まれているかも！と
走ってスタジオを出る
後ろから「�陲舛磴鵑睫損劼覆蕕鵑任茵次�」て
注意する声が聞こえているけど
不安やし俺が守りたいねんもん！
走っているとあの子を見つけた
紫「なぁ！淳太知らん！？」
「……あぁ、知ってますよ」
紫「ほんま！？教えてや！」
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作者名：あい
| 作成日時：2022年9月4日 21時
