片思い(裏) (ページ5)

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楽屋ページ5

スタジオに入ってからは
皆いつも通り

ふざけている奴もいれば、笑って奴もいる
寝ている奴にゲームしているやつ
俺にとって可愛いあの人はツッコミで大忙しや

そう眺めていると
メッセージが来た
最近俺に声をかけてくれる事の多い
スタイリストさん

小柄で可愛らしい人である
俺の担当になった時
緊張していたのか落ち着いた様子がなかったから
声をかけて話しているうちに
だんだん仲良くなったのだ

正直俺のタイプでは無い
だって俺は淳太みたいな美人タイプ希望やから
この子はどちらかと言うとカワイイ系ってかんじかな？

他愛もない話から
共通の趣味として釣りがあることがわかり
釣り情報の交換として
連絡先は交換したのだ
ただ、向こうから釣り情報が来たことは無い

今回も関係の無い
「今日この後ご飯とかいかがですか？」
とのメッセージ
この後か…用事あったっけ？
なんてぼーっと考えていると
すごい勢いで扉が開いた

赤「淳太が！！階段から落ちた！」
橙「は”ぁ！？」
緑「どこおるん！？」
赤「こっち！！」
橙「マネージャー！車回して！！」
マ「は、はい！！」

みんなで走り廊下をぬけて非常階段へ扉を開き
望の近くで座っている淳太の元へ

緑「顔とか打ってない？」
青「立てる？」
橙「今マネージャーさんが車回してくれてるから病院行こ！」
黄「みんな、大袈裟やでー。平気やってー」

みんな心配するのは当たり前やのに
本人は笑ってるし…

赤「犯人に逃げられてもうた…」
橙「特徴だけでもわからへん？」
緑「警察も呼んでおく？」
黄「だから大袈裟やってー。犯人ってぶつかった人も急いでたんやろ？」

淳太が軽く笑ってるけど
許されることと許されへんことがあるやろ
ただここで騒いだところで何にも変わらへん
それに皆ちょっと度が過ぎている

赤「それでも謝るのが普通やろ！」
紫「まぁまぁ、しげちゃん落ち着いて」
青「逆になんで濵ちゃんはそんな怒ってへんの」
紫「いや。階段の前で遊んでたらそりゃ淳太も悪いやん」

内心はめっちゃ腹立ってるよ
でもまたならない為には淳太が気をつけるしかないんやし…

黄「そうやで、濵ちゃんの言う通り。それに俺も平気やから。ほら、楽屋戻ろ？」
緑「歩ける？」
黄「おん」

一旦戻ろうとしたけど淳太の身体が
大きく横に倒れるのが見えた
直ぐに近くにおったシゲちゃんを支えにできてよかった

赤「足痛いんか？」
黄「大丈夫。今変になっただけやから」

そう言ってまた進もうとする