片思い(裏) (ページ26)

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家飲みページ26

さっきまでテレビに笑っていたはずの淳太が
じっと黙ってるのが気になってくる

紫「淳太？」
黄「ん？」
紫「ぼーっとしてること最近多いけどなんかあったんか？」
黄「考え事してただけ」
紫「俺には言われへん考え事？」

噂の恋の悩みか！？
だから俺に言われへんのか！？

黄「んー。ドラマとか俺にはオファーこうへんなぁって話」
紫「ええやん。淳太は淳太で他の事頑張ってるし」
黄「うん…俺もそう思ってるよ」
紫「なら何を悩むんな」

なんや…恋やなくて仕事かぁ…

黄「たまにそう考えるだけ」
紫「そうか。淳太は淳太で俺らには出来へん仕事もしてるねんからあんまり無理するなよ？」
黄「う…うん」

こうやってプライベートでもすぐに仕事のことを考えるのは
悪いことやないけどもう少しリラックスして欲しい訳で…
この知識が溜まって回転の早い頭へお疲れ様を込めて撫でると
少しびっくりされてしまった

あ、机お酒を入れていたコップの水滴で濡れてるし
拭かないと…

紫「ティッシュとってー」

淳太の横にあったからお願いをするけど
やっぱりぼーっとしてるなぁ…

紫「淳太」
黄「へ、ぇ？ぁ？え？濵ちゃん！？」

声をかけるとすごく驚かれた

紫「淳太？」
黄「は、濵ちゃん？」

そうやな
俺が手を伸ばせばええ話やったな

紫「ちょっと、ごめんな？」

身体を引っ付けないと手が届かないので
ちゃんと声をかけてから肩に触れる

紫「うぃー、取れた。あれ？淳太？顔赤いけどどないしたん？」
黄「な、なんでもない！！酔ったんかな？」

座り直すと頬を染めてる可愛らしい顔
珍しく酔ってるんか…

紫「確かに今日めっちゃ飲んどるもんなぁー」
黄「濵ちゃんも飲んでるな」
紫「俺明日オフやもーん」

やから誘ったんやし
明日も仕事ならお酒っていう
言い訳使われへんやん

黄「釣りとか行かへんの？」
紫「んー。行きたかったけど今淳太と飲むの優先してもうたわ」
黄「ぁ…そっか！」

あーあ折角話題振ってくれたのに
すぐに途切れてしもた

紫「淳太は？明日早い？」
黄「いや、お昼からやで」
紫「なら泊まりぃや」
黄「いや、お泊まりセットもないし…」
紫「俺のん貸すし。なぁ？アカンの？」

照史の家には泊まっても
俺ん家はやっぱりアカンのかな？
嫌なんやったら
はっきり言ってくれ！

ずるいのは分かってるけど
これが俺の精一杯のアタックやねん

直接言葉で伝えて引かれるのは嫌やから
完全にラインを引かれているのかを確認したい