片思い(裏) (ページ16)

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癒しの人ページ16

いきなり当てられてドキッとしたけど
バレたらあかんことや…

紫「え！？そんな風に見えてるん！？」
「あれ？隠せてると思ってたんですか？」
紫「いやいや！隠してるとかやなくて、仲ええとそう見られるん？」
「…そうですか。私ずっと濵田さん見てたのでわかっただけです」

なんて言い返せばええのか頭をフル回転…

緑「あれ？濵ちゃん？」
紫「あ、神ちゃんおつかれ！」
緑「こんにちはー」
「はぁ…私仕事戻ります！濵田さんまたお話しましょうね！」
紫「へ？あ、うん！じゃあ！」

急に去っていったわ

緑「何アイツ…」
紫「神ちゃん？」
緑「一緒に楽屋行こー」
紫「おん」

2人で楽屋へ向かって歩き始める
いやー今のは助かった！
俺一人やと隠しきられへんでな

緑「濵ちゃんあの子と仲いいん？」
紫「おん。色々話すだけやけどな」
緑「あの子ええ子？」
紫「ん？まぁ、ええ子やで」
緑「…あんまりええ噂無い子やから気を付けてな？」
紫「へ？なんで？」
緑「変なんに巻き込まれへんようにしてな？って話」
紫「そんな子やないでー」

そのセリフ昨日も言われたばかりやけど
俺そんなに考えずに行動してる奴に見えてるってことやんな？
ちゃんとチームのこと考えているつもりやねんけど…

緑「でも気をつけて欲しいねん」
紫「分かってる！大丈夫！」
緑「わかってる人の返事やないのよ」

そう言いながら神ちゃんは笑ってくれてた
怒ってきている訳やないのがわかって少し安心

楽屋に入ってからは最近身近にあった笑い話をする

緑「そういえば新婚さんが濵ちゃんの心配してたで？」
紫「俺の？」
緑「自分たちみたいに上手く行けばええのにーって」
紫「人の心配する前に遅刻せんようにして欲しいわ」
緑「それはこの間だけやろ？」
紫「あんなに鬼電することなかなかないで！」

スマホの履歴を開いて
「コレ見て！」と神ちゃんに見せると
神ちゃんも「すごい件数やなあ！」と笑ってスクロールしてる

黄「濵ちゃん」

神ちゃんと話していると
いつの間にか楽屋にいた淳太に話しかけられた

紫「ん？」

ちゃんと返事出来たよな？

黄「昨日は怒ってごめんな？」
紫「いや…俺も怒ってもうたし…」
緑「2人喧嘩してたん？」
黄「ちょっとな…」
紫「俺も反省したし、ほら面倒見のええ神ちゃんと遊んどくわー」
緑「うわぁ！ちょっと！ふざけるなー」
黄「そっか。ならよかった」

淳太への恋愛感情はもうない
そう自分に納得させる為に神ちゃんに抱きついてみた