片思い(裏) (ページ12)

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酔いページ12

可愛い淳太を見つめていると
何故か1歩後ろへ逃げられる
なんでやねん…捕まえないと…
そう思い1歩近付くと

1歩また1歩と近づいていく
その度に逃げられる
なんで嫌がるん？
淳太が限界まで逃げたからこれで捕まえ…
うっ…

黄「は、濵ちゃん？」
紫「…あかん」
黄「え？」
紫「はきそ…」
黄「え！？あ！待って！！」

直ぐに淳太がスタッフさんへ声掛けて
トイレまで案内してくれた
淳太の横に入れることに
テンション上がって呑みすぎた
そうやったなぁ俺弱かったわぁ…

トイレに籠って中身を吐き出していると
少し楽になる

ス「濵田さん大丈夫ですか？」
紫「少し楽になったわ…」
ス「車乗れそうですか？」
紫「ん？…うん。あれ？淳太は？」
ス「あぁ！中間さんはスタッフ車で先にお送りしました」
紫「へ？そうなん？」
ス「ぁ、ダメでしたか？」
紫「いや…ええよ。大丈夫」

てっきりあのまま一緒に帰ってくれるんやと思ってたから
残念な気持ちがすごい溢れてくる

呑みすぎた俺も悪いけどさ
それを放置して置いて行けるんやなぁ…
寂しい！！

ス「お水どうぞ！」
紫「あぁ、ありがとうな」
マ「濵田さん！送ります！」

マネージャーさんが送る為に残ってくれていたので
マネージャーの車へ乗り込むと少しまた酔いが戻ってくる
気持ち悪いけどまだ耐えられるやつ

マ「中間さんの足どうでしたか？」
紫「ん？」
マ「明日以降の仕事も警戒はするんですが…」
紫「そうやなぁ…無茶すると思うからさ、テーピングだけでも手伝ってあげて欲しいねん」
マ「テーピングですか？」
紫「そうそう。せや！自分陸上部やったんやなかった？」
マ「はい！テーピング巻くくらいは慣れています！」
紫「なら頼むわー。あの不器用さん自分で出来る言って手と足くっついてたから」
マ「え！？どうしたらそうなるのでしょうか？」
紫「淳太やから仕方ないな」
マ「それで片付いてしまうのが怖いです」

マネージャーさんにも不器用さは伝わっているから
笑って聞いてくれている

淳太って誰にでもフェロモン撒き散らして
誘ってるんやろか？
こうやって俺の事置いて行くってことは
きっと俺が喜ぶような感情だったて話やないやろ？

なら簡単に襲われるんやないんか？
ちゃんと抵抗するとか…
あかん…酒の入った回ってない頭やと
どうしても直ぐに結論づけてまうな…

マ「そろそろ着きますが何か必要なものありますか？」
紫「ん？あぁ、水とか家あるから大丈夫！」