片思い(裏) (ページ31)

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来客ページ31

なかなか帰らへん望にイライラしてくる

桃「全部話して？照史からも聞いてるから」
紫「はぁ…」
桃「仕事のためにも。な？」
紫「…あけた」

ロックを解除して
布団へ飛び込む

淳太にとって怖いことしたのは俺や
俺のせいで淳太がグループ活動に対して
不安になったりしたらあかんもんな
俺とはなるべく関わらずに
上手くグループを回す方法を考えないとアカンもんな

程なくして扉が開いた音がした

桃「濵ちゃーん？」
紫「はいはーい？」
桃「お、ここおったんかい」

挨拶もなしに入ってくるほど
望はこの家に慣れている

桃「話そう」
紫「どうしたらええんやろうな？」
桃「なんで…したん？」
紫「言い訳をするなら酔ってた」
桃「ほんまに言い訳やん」

ベッドから起き上がらへんと悟ったのか
ベッドに腰掛けている

桃「流星とさ、結婚までいろいろあったん？」
紫「ん？うん」
桃「その時ずっと濵ちゃんは励ましたり、応援してくれたやん？」
紫「せやなぁ」
桃「だから俺も協力したいねん」
紫「俺の暴走でダメにしちゃったなぁ…」

真剣に1歩1歩進んでいたら
もしかしてOKやったんかなぁ？

桃「濵ちゃん。ずっと口では諦めるっていうけどな？昨日のその行動は諦める人がすることやないって分かってるやんな？」
紫「え？」
桃「無理やりにでも自分のにしたくなってしている行動やで？」
紫「…あぁ」
桃「無理やりがいいとかは言わへんけどな、自分の気持ち自覚できたんやない？」
紫「自覚なぁ」
桃「今はマイナスになってしまったかもしれへん。でもちゃんと淳太と向き合お？」
紫「最悪のことを考えてまうねん」
桃「最悪なこと？」

そう。ずっと考えていた
ほんまに心から嫌われたら
この仕事を続けられへんかもしれへん

ずっと応援してくれていたファンを裏切るかもしれへん

そしてそれは
俺やなく、淳太が続けられへんのかもしれへん

紫「そういうこと」
桃「シゲやないけどさ、俺ら7人で1つのグループやん。誰も欠けることは許さへん。みんなで支え合っていこ？」
紫「でもさ」
桃「でもやない！俺が支えるねん！最後まで納得できるように二人で話したら付き合えても、付き合えなくても絶対今より上手くいく！」
紫「望…」
桃「な？ちゃんと俺らにも話してや…」
紫「おん。俺。ちゃんと真正面から向き合ってみるようかな…」
桃「おん！絶対俺らが協力する！7人が離れるなんて事絶対させへん！」

最年少の彼がこんなにもグループ思いに育ってお兄ちゃんは嬉しい！