タクシー ページ24
嫌われていないかも。なんて思うだけで俺のお酒は進んでいくし
嬉しい顔が漏れていたのか
シゲちゃんも飲むスピードが上がっていく
橙「淳太くぅーん!」
黄「はいはい、お水飲んで」
赤「あー!淳太どこ行くねん!」
黄「どこも行ってへんわ!ほらお水飲み!」
酔ってない淳太が甲斐甲斐しく世話を焼いているので
俺も協力する
紫「淳太ー!タクシー呼んだでー」
黄「わかった!俺払っておくから先にどっちか乗せといてー!」
紫「ほら!シゲちゃん!帰るで!」
赤「んぁ?おう!」
元気に返事してくれるから
一緒にタクシーへ
赤「なぁ、普通に会話してたな」
紫「おん」
赤「もっと近付けたら良かってんけど…」
紫「俺は今のままでも満足やで」
赤「…そっか。まだまだ頑張るな!」
紫「はいはい」
応援しようとしてくれているのは嬉しい
ただパッピーエンドでは無いかもしれへんけどな
2人も程なくして来て4人で乗り込む
照史は淳太にべったりやし
先にシゲちゃん乗せたから俺が助手席へ乗る
紫「行けそ?」
黄「先にシゲの家な」
赤「おん!淳太お持ち帰り!」
俺の方を見て言うから俺がお持ち帰りすると
思ってるんやろうな
ご機嫌なままシゲの家に到着
黄「部屋まで1人で行ける?」
赤「当たり前や!」
黄「ほなね!」
赤「おん!また明日な!」
案外酔ってへんかったんやなぁ
元気に手を振って家へ帰っていった
後ろでは相方と距離が近くで話してて
少し羨ましく思う
そんなふたりの会話に耳を澄ませる
橙「泊まってくれへんの?」
黄「今日は帰るよ」
橙「ええやん。俺ん家に荷物とか置いておけばー」
黄「明日は別仕事やろ?」
橙「そうやけど〜」
黄「ほら息子さんが待ってはるで?」
橙「せやなぁ…」
ミラー越しに後ろを確認していると照史と目が合う
俺をチラッと見てからニヤッと笑いつつ
次の手なのかポケットからスマホを出している
橙「なぁなぁ!見てや!かわいいやろ?」
黄「ん?ぁ、かわいい!」
ちょっと自慢げなんが腹立つなぁ…
あ!この景色そろそろや!
紫「そろそろ着くでー」
橙「んー」
黄「それまた見たいから今度見せてな?」
橙「いつでも見せたるよー」
黄「うん」
嬉しそうに照史を見る顔がまた可愛いねん!!
お酒が入っているからか目をうるうるさせて
上目遣いでお見送りしてて少し悔しいぃ!
橙「んー!ありがとー!降りるわー」
黄「気をつけてな!」
橙「崇裕こっち座れば?」
紫「おん」
助手席から淳太の座る後部座席へ移動する為降りる
222人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あい | 作成日時:2022年9月4日 21時