夜のしんでれら

マイナス思考 黄side ページ24

神ちゃんになんて謝ればいい？
俺なんか来んかったらよかったんや…
シゲも嫌な思いしてるかもしれへん
流星ももう会えへんかもな…

大学内で友達が多い訳やないから
この先ずっと1人かも

寝不足のせい？そうかもな…
でもこの服装で寝るん？
寝にくいわ…

黄「私シャワーせんとベッド入るの嫌なタイプなんよね…」
橙「シャワーもあったで？」

しゃ、シャワー！？
お客さんの前で浴びろと！？

橙「あ！いや！変な目的やないで！」
黄「照史。私身体は男やで？」
橙「分かってるよ！」
黄「やから…そういうサービスはしてあげられへん」
橙「ただ疲れてるなら休もって話！ほんまなんもせんよ？」
黄「女の子個室に連れ込んでなんもせんからシャワーどうぞって言う男おると思う？」
橙「…確かに」
黄「何してあげたら照史は嬉しいの？」
橙「へ？」
黄「何もしてあげられへんもん」
橙「俺に気を使わんとしっかり休んで欲しいだけやねん」
黄「照史は他のお客さんより気も使ってへんもん」
橙「なら好きなん飲んで、閉店まで俺と横におって？」
黄「それやといつもと一緒やん」
橙「それでええねん！な？俺には甘えてや」
黄「ほんま？…今日ずっと一緒？」
橙「おん。ずっとやで？」
黄「なら…眠たい…」
橙「うん。ベッド使うか？」

どんなものかよく見てなかったから2人で見に行く
綺麗に整えられてて大きめのベッド

崇裕はここでやるとか言ってなぁ…なんて思い出す

黄「なんか引き出し多いねー」
橙「淳子ちゃんは普段家はベッド？」
黄「違うよー布団やで」
橙「あ、嫌やったら言わんでええけど、どんなおうち何？」
黄「うーん。うち母子家庭やからワンルームで足りるんよ」
橙「え！ぁ、そうなんやー」
黄「照史のお家は？」
橙「うち？うちはふ、普通かな？あ！引き出し勝手に開けてええの？」
黄「知らんけど、興味あるねんもーん」
橙「なんか他人の家勝手に触ってるみたいで悪い気するわー」
黄「たしかに！ん？これ…」

淳子ちゃんが開けた引き出しから出てきたのは
明らかにゴムが出てきた

いやいや、どこ入れとんねん！

黄「ん？これお菓子？」
橙「いや、え？ボケ？」
黄「違う？ん…ぁ、…な、なんでもない！」

急いで引き出しを閉めて誤魔化してるけど
誤魔化せてへんの分かってるんやろうか？

黄「あ、照史は疲れてへんの？」
橙「俺は平気やから休んどき？」
黄「ならソファがいいから枕して？」
橙「ええよ」

俺の膝を枕にして寝転がる

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