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「なるほど__それが兄の言う、君の�犂恭亅瓩琉貮瑤�」
アバフォースは兄であるアルバス・ダンブルドアからAの能力について何か聞いているような様子だった。しかし、ドビーは怯む事なくその大きな目にさらに力を込めパッとAの手から離れて立ち上がった。
「ドビーしかいません、A＿_自分にどんな運命が待っていようとも、ドビーは決して友達を見捨てる事はしません！ドビーが行かなくては！ハリー・ポッターに危険が迫ってる。ハリー・ポッターに何かあってはならないのです__ドビーだけじゃない。この魔法界に住む全て友人達に被害が及ぶのです！」
「でも___」
「ドビーの言う通りだ、A。あの屋敷の中を十分に知りながら、尚且つ、敵の魔法に打ち勝てるのは屋敷しもべであるドビーだけだ。あの様子からして一刻も争うのだろう」
アバフォースの言葉にAがギュッと口を固く結ぶと、ドビーがそっとAのローブの裾を握った。
「ドビーは大丈夫です。必ず、友人達を助け出します」
Aは、彼の決意をそれ以上止める事が出来ず、それでも否定出来ない自分の�犂恭亅瓩忙廚錣坤疋咫爾鯤�き締めた。
どうか間違いであって欲しい。
そう思わずにはいられなかったが、間違いではないのは自分が一番解っているのだ。
ドビーはAの事を一度だけ強くギュッと抱き返すと指を鳴らしてその場から姿を消してしまった。
ドビーが居なくなった静かな室内で、Aがそっと鼻を啜る音だけが響いた___数分前の楽しい会話が嘘のようだった。
アバフォースは杖を一振りしてドビーに出したバタービールと、Aに出したミルクティーのカップを消し去ると、柔らかい手つきで食糧の入ったカゴをAに持たせてくれた。
「ドビーの決意を尊重して送り出した事は、勇敢な事だ___今夜はよく冷える。暖かくして眠りなさい。食糧が尽きる頃にはまた用意をしておくからトンネルを使って来ることだ」
アバフォースにお礼を伝えて、Aはアリアナが開けてくれた肖像画の裏の入り口に入り足を進めた。
行き道にはそばに着いてくれていた友人のことを考えるとポロポロと涙が溢れ出てしまい、なかなか上手く前に進めない___
その人に向けられた�犹爿瓩鮖澆瓩蕕譴詭�でないのに、どうして自分にはそれが解る能力が備わってしまっているのか。
�狄溶記瓩剖瓩で塾呂紡个靴憧架討�Aであっても、唯一その能力だけは自分の中で一番嫌いな能力だった。
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作者名：ひまわり。 | 作成日時：2021年10月3日 21時
