圧勝 ページ43
「気が緩んでる！！」
選手の控室でAはキャプテンであるビルにこっぴどく叱られた＿_クィディッチのこととなると優しいビルの面影が無くなり熱血になるのだからげんなりだ。
試合開始時間となり、選手達はレイブンクローカラーのユニフォームを靡かせてピッチへと向かった。
反対側ではスリザリンの選手達が挑発的な笑みを見せているが、冷静なレイブンクローは誰一人として表情を変える者はいなかった。
やがてマダム・フーチがブラッジャーとスニッチを放ち、ホイッスルを鳴らすと同時にクアッフルを放った。
まずはスリザリンのチェイサーがクアッフルを手にした。ものすごいスピードでゴールまで近付き、ゴール目前でフェイントを掛けてきた。
しかしそれを見破ったビーターであるビルがブラッジャーをすかさず打ち込んだことで、相手の手からクアッフルがこぼれ落ちる。
落ちたクアッフルを真下でマークしていたAがパッと拾い上げて、スリザリン生が追いつくよりも早く、チームメイトのチェイサーへとパスをする。
肉体的で直感的なスリザリンチームより、緻密に計算を重ねて計画を立ててきたレイブンクローチームの方が明らかに有利だった。
次々とゴールが決まり、あっという間に80対40とレイブンクローがスリザリンに差をつけた形となった。
悔しそうなスリザリンチームを他所に、さらに点差を付けるべくAはクアッフルを持ってぐんぐんと上に飛んだ。
その後を追うようにスリザリンのチェイサーやブラッジャーを打ち込むべくビーターがついてくる。
完全にAがマークされ始めたところで、咄嗟に真下のチームメイトへとクアッフルをパスした。
『みなさん！ご覧になりましたか！グレイディ選手が実に素晴らしい�爛櫂襯好灰佞侶徇��瓩鯣簣�してくれました！！』
クィディッチの実況と共に、レイブンクローの応援席からはワァッと歓声が上がる。
それに気を悪くしたのか、スリザリンチームは卑怯な手段を取りはじめた。
レイブンクローのシーカーの後ろにピッタリとくっついて飛び始め、あろうことか箒の尾を掴み、妨害を始めたのだ。
『なんと卑怯な！スリザリンがブラッギングです！レイブンクローにペナルティ・スローが許可されました！』
ペナルティ・スローが許可され、エースであるAが見事なゴールを決める。
その瞬間に、レイブンクローのシーカーがスニッチを手にした。
『240対40でレイブンクローの勝利！！』
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ひまわり。(プロフ) - レティシアさん» ありがとうございます😌子世代編へと続いていくのでお時間あれば目を通していただけると嬉しいです(^^) (2022年1月27日 20時) (
レス) id: 0e882bf437 (このIDを非表示/違反報告)
レティシア - ……この作品、最高。これこそ私の探していた小説ｯ (2022年1月27日 19時) (レス) @page49 id: 04b1c05e16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり。 | 作成日時：2021年4月14日 20時
