優秀な人 ページ5
「リリー」
グリフィンドールのテーブルに、聞き慣れない凛とした声が響いた。
でも、それはすぐに誰の声かが分かった僕は、自分の名前が呼ばれたわけではないのに、まるで自分のことの様に心臓がドキッと音を立てたんだ。
「あら、A」
その声に、ジェームズの想い人のリリー・エバンズがAの名前を優しく呼び微笑んだ。
僕の座っている席からはAの顔を見る事はできない。せいぜい彼女からも僕の後頭部しか、見えていないだろう。
それなのにあまりにも近い距離で、緊張して、食べ進めていた手がピタリと不自然に止まってしまった。
どうしたんだと尋ねるリリーに、Aはフリットウィック先生が呼んでいると伝えると、彼女と共にその場を離れた。
「A・グレイディがリリーと知り合いだったなんて！」
食事の度にわざわざリリーのそばに座るものの今回も声を掛け損ねたジェームズが嘆く様に呟いた。
Aはかなり優秀で、そして有名な生徒だった。
可愛らしいよりも、綺麗という言葉が似合う容姿。
成績は常に上位に入るし、ジェームズやシリウスとも競り合う程。
3年生になってからはレイブンクローのチェイサーに選ばれ、抜群の箒捌きを見せ、クィディッチファンを魅了した。
＿＿わたし、6歳になったら箒を買ってもらうのよ！
誇らしげに言った、君の笑顔が忘れられない。
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ひまわり。(プロフ) - レティシアさん» ありがとうございます😌子世代編へと続いていくのでお時間あれば目を通していただけると嬉しいです(^^) (2022年1月27日 20時) (
レス) id: 0e882bf437 (このIDを非表示/違反報告)
レティシア - ……この作品、最高。これこそ私の探していた小説ｯ (2022年1月27日 19時) (レス) @page49 id: 04b1c05e16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり。 | 作成日時：2021年4月14日 20時
