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食堂を後にし、コンコン、と軽めに船長室をノックをすると「入れェ」と優しい声が聞こえてきた。
彼は扉を開ける前からAだということを解っていたようだったが、彼女が部屋に入り終えると、実の娘の来訪に機嫌よくニィｯと笑みを見せた。
Aは遠慮しながらも父に近寄り、その大きな身体を見上げた。
「A、どうだｧ、4番隊ではやっていけそうか」
グララ、と笑いながらも優しく聞いてくれる父に安心しながら、Aはそっと恥ずかし気に口を開いた。
「ええ、サッチもすごく優しいし、兄さん達もとても親切で助かってる＿＿4番隊はお母さんが�狢臉擇砲靴討�た�畭發世辰燭里諭押欧�母さんの知らない面を知っていける様で、とても、嬉しい」
その言葉を聞いて嬉しそうに父は視線を送ってきた。
「サッチからヘルのレシピを受け継いだんだってなｧ＿＿いつか再現した時は俺に一番に持って来いよ」
「ええ」
「島でも、昨日の夜も、宴で騒がしくてAとこうやってゆっくり話せてなかったからなァ＿オメェに渡しておきたかったモンがある」
Aが不思議そうな視線を送ると、少し悪戯っぽい笑みを見せながら彼は大きな身体をぐいっと椅子から立ち上がらせ、その後ろにあった本棚から調度品のような茶表紙の分厚い本を手に取って静かにAの前に差し出した。
「＿＿これは？」
開いてもいいかも分からずそう問うと、�牾�けてみろ�瓩噺世錣譴燭里納�け取りそっとその表紙を開いた。
「あ、、、！」
表紙を開くと、若い女性が産まれたばかりの子どもを抱き抱えながら、カメラに向かって優しく微笑む姿だった。
【親愛なるエドワード。月夜の輝かしい日に、愛しい我が子が産まれました。名前は、A＿＿女の子ならばと貴方が授けてくれた名前よ＿＿瞳の色も、髪の色も貴方に良く似ていて、とても愛おしく感じる】
写真の裏に優しく丁寧に書かれたメッセージにAが目を通し終えたのを確認すると、父は静かに口を開いた。
「それはあの島で見つけたモンだ＿＿ヘルの形見は何一つ持ってないだろ、、俺は穴が開くほど何度も読み返した＿＿これはAが持っておくべきだァ！」
グララ、と大きく笑う父とは対照的に、Aの瞳からはポロポロと涙が溢れた。
「ありがとう！父さん」
死に別れてから、写真すら持ち合わせていなかったAにとって、そのアルバムに写る母親は久しぶりの姿であった。
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ひまわり。(プロフ) - アイズさん» コメントありがとうございます！励みになります^ ^頑張ります！ (2021年3月19日 16時) (
レス) id: 0e882bf437 (このIDを非表示/違反報告)
アイズ(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました！更新楽しみにしてます！ (2021年3月19日 2時) (レス) id: 3dc7d1a49b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり。 | 作成日時：2021年2月14日 21時
