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昨夜の宴で随分と酔いが回ってしまったクルーが多くいるとしても、モビーディック号の食堂は朝も大忙しであった。
昨夜に引き続き捌き場が担当であったAは自分の持ち仕事が終わると、他の担当箇所の手が回っていないところを次々に手伝った。
さすがは海の上のコック達というところなのか、4番隊のクルーは誰1人二日酔いになる者はおらず、みな自分の使命を果たすべく手を動かし働いているが、それでもこの大きな海賊船に所属する男達の胃袋を満たすための料理を作るには手が足らない箇所はいくつもあった。
キッチンが落ち着いた頃、時計は既に10時を回っており、朝食担当のクルー達と入れ違いに昼食担当のクルー達が続々とキッチンに入ってきていた。
「Aちゃんお疲れ様！悪りぃな、先に朝食貰っちまって」
ほとんどのシフトはサッチと一緒であったが、今朝は作業をいくらか終えたサッチは先にキッチンを離れ、朝食を取りながら自室での書類仕事に向かった為、数時間は互いに違う仕事内容をこなしていた。
「ううん。書類は捗った？」
Aは自分用のアイスコーヒーにシロップを加えてかき混ぜながら笑顔でサッチを迎えた。
「おう！おかげさんで。あと見積もり書の数項目、マルコの許可が降りたから2週間後にマルコの偵察に着いて行った時に市場で確認してくれるか」
「うん、わかった」
「提案してもらって、早速頼んじまって悪りぃな！いやでも、Aちゃんがいてくれてほんとよかったぜー！」
Aの快い返事に安堵し、サッチも嬉しそうに椅子に座りながらグッと伸びをした。
「ふふ、サッチ�爐�兄ちゃん�瓩里�役に立てるなら本望よ」
「くぅうーーーーー！！なんて可愛い妹なんだ！！」
目をハートにさせながらニヤニヤ喜ぶサッチにAも嬉しくなって微笑んだ。
「ま、とにかく！書類はまた近くなった頃に説明するわな。今日は午後から非番だもんなー、Aちゃん何すんだ？」
「父さんの所に顔を出した後、ナース室で刺青入れてもらうつもり」
白ひげ海賊団はみな、それぞれ形や場所は違うが白ひげのマークを背負っている。
まだこの船に乗ってわずかな時間しか経っていないが、実の娘だからこそ、すぐにでもそのマークをみんなと同じように背負いたいと感じ、今朝起きてすぐにナース長に相談して決めたのだ。
「そりゃいい！出来上がったら見せてくれよな」
サッチの声に曖昧に返事し、Aは再びアイスコーヒーを口にした。
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ひまわり。(プロフ) - アイズさん» コメントありがとうございます！励みになります^ ^頑張ります！ (2021年3月19日 16時) (
レス) id: 0e882bf437 (このIDを非表示/違反報告)
アイズ(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました！更新楽しみにしてます！ (2021年3月19日 2時) (レス) id: 3dc7d1a49b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり。 | 作成日時：2021年2月14日 21時
