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マルコの眉間に銃弾を放ったAは息を飲み、マルコもその一瞬の気の緩みを逃さなかった。
体術が優れているマルコはすぐさま彼女の足元を狙い、回し蹴りを行ったことであっけなくダァン！とAは床に背を向けて倒れてしまった。
「勝負あり！」
勝者はもちろん、1番隊隊長であるマルコであったが、不満気な表情のAを見てマルコもあまり良い顔をしないまま彼女の手を掴んでたたせた。
「A、本気で来いって俺は言ったよい___それに俺の眉間に攻撃したくらいで、気を緩めるのはいけないねぃ」
何かやらいい雰囲気でないことを感じ取ったサッチが、『まぁまあ、、』と近付くが、少しばかり怒った表情のAにそれ以上介入することは辞めたようだ。
「___いくら再生出来るからといって、避けられる攻撃をまともに食らうのはどうかと思う」
「あ？」
「私と、マルコの能力は違うけど似ている___炎の性質は違うけど、再生出来ても、痛みを感じるのは同じはず。私の攻撃なんて全部避けれるでしょ。わざわざ、受けないで欲しかった」
「！」
彼女の不満の原因が解り、驚いた表情を見せるマルコを見て、オヤジの『グラララ！！』という笑い声がテラスに響いた。
「女に心配される様じゃまだまだだなぁ、マルコ___確かにAの言う通りだァ。コイツに本気でと言っておきながらテメェも力抜いてんじゃねぇ」
「悪かったよぃ」
オヤジにそう言われ、確かに、、と感じたマルコはただ一言そう言うしかなかった。その一言で少し表情を和らげてくれたAに安堵しながら、マルコは『40分後にオヤジの部屋に集合だ』と告げ、テラスを後にした。
再び集まった一同を見るなりオヤジが口を開いた。
「Aの隊だがァ___4番隊でいこうと思う。サッチ、コイツを任せるぜ」
「おぅ！」
Aの隊はモビーディック号の料理人が集う4番隊へと決定した。彼女の戦闘能力と料理の腕からの判断であった。大食らいのエースが入ってから『人手が足りない！』と漏らしていたサッチにはこの上ない有望な人材だ。そのことを加味してマルコがオヤジに『4番隊に』と薦めたのだ。
「A、テメェの手料理楽しみにしてるぜ」
そう告げるオヤジにAも嬉しそうに微笑む。
「うん、父さんに1番に持っていくわ」
___モビーも賑やかになるねぃ
ヘル以来初めての女の戦闘員に期待を膨らませ、モビーディック号の新しい旅が始まった。
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ひまわり。(プロフ) - アイズさん» コメントありがとうございます！励みになります^ ^頑張ります！ (2021年3月19日 16時) (
レス) id: 0e882bf437 (このIDを非表示/違反報告)
アイズ(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました！更新楽しみにしてます！ (2021年3月19日 2時) (レス) id: 3dc7d1a49b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり。 | 作成日時：2021年2月14日 21時
