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しばらくAは思考がうまく働かなかったが、腕の中のエースが僅かに震えているのを感じると、そっと抱き締め返した。
「エース、、」
「俺、、！！お前のビブルカードが燃え始めた時、本当に怖かったんだからな！！心配かけやがって！」
自分の命が尽きるかもしれない、と感じたあの時___エースの手元にあるビブルカードも燃え始めていたのか。
エースを不安にさせてしまっていたことに申し訳ない気持ちになったのと同時に、自分の命を大切に思ってくれていることに幸せを感じた。
「ごめんね、エース。ありがとう」
エースに笑顔を見せると、安心したのか、『あぁ』と返事を返して彼はAの頭をポンポンと撫でてくれた。
「お取り込み中悪いけれど___」
少し申し訳なさそうなロゼッタの声に、ハッとエースから腕を離し彼女とカウンターに座る男性に目を向けた。
「A、この人が昨日あなたを助けてここまで運んで来てくれたのよ___」
「白ひげ海賊団 1番隊隊長マルコだ」
その声が昨日、ナイフを受け取り手当てをしてくれた男性と重なった。
『頑張れよい！！』
痛みで気を失い今朝まで目が覚めなかったが、あの時の手の温もりは鮮明に覚えていた。
丘でぶつかった時は、彼が自分を助けてくれ、そして、白ひげ海賊団の1番隊隊長とは夢にも思わなかったが。
「___助けていただき、ありがとうございました！」
急いで頭を下げるAにマルコは『無事で良かったよい』とやはり変わった口調で微笑んでくれた。
ロゼッタはマルコの自己紹介を終えると、『今日は手伝いはいいからゆっくりしてなさい。ミラも今は自室で寝させているから』と告げて別の客を相手する為にその場を後にした。
3人になったところで、Aは2度目の衝撃に目を丸くした___なんとあのエースが白ひげ海賊団の一員になったというのだ。『スペード海賊団のやつらもいるぜ』と笑うエースに、Aは彼らが安心して過ごせていることに安堵した。
そして、マルコがこれまでの経由を説明してくれた。
「たまたま、夜中に寄港する予定があったから、俺だけ一足先に島に着いてたんだぃ。悪いが、その時、ガンツに___オヤジとの関係を聞いたよい__ガンツを責めないでやってくれ」
�爛�ヤジとの関係��___それはこの海賊団の船長とAとの関係を示しているのだろう。
偶然が重なり、こうして白ひげ海賊団と出会うことになったのだからガンツのことを責めるつもりは少しもなかった。
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ひまわり。(プロフ) - アイズさん» コメントありがとうございます！励みになります^ ^頑張ります！ (2021年3月19日 16時) (
レス) id: 0e882bf437 (このIDを非表示/違反報告)
アイズ(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました！更新楽しみにしてます！ (2021年3月19日 2時) (レス) id: 3dc7d1a49b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり。 | 作成日時：2021年2月14日 21時
