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-27- 山査子 ページ27
「C組転倒！まさかのアクシデント！！これで順位が一気にひっくり返りました！」
私はボールのようにコロコロと転倒し、地面に叩きつけられていた。後ろから迫ってきたB組の人と並んだ瞬間、体がぶつかって転んでしまった。
「Aちゃん！」
……どこからか、陽葵の声がした。転んだからって諦めちゃダメだ。何としてでも陽葵にバトンを繋がないと。
私は砂だらけになった体をすぐに起こし、がむしゃらに走った。ふにゃふにゃのフォームで走りきった私は陽葵にバトンを渡し、役目を終えた。
私は転んでから、1人、また1人と私を抜かしていったみたいで、C組は6位に転落していた。
私は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。足を引っ張らないことを考えてたらほんとに引っ張ってしまった。
私は悔しさからなのか、疲れからなのかわからない、汗か涙が私の頬を伝っていった。
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作者名：牡丹 | 作成日時：2022年5月1日 14時
