【INI】ひまわり

#44 ページ44

大「じゃあ俺、休憩行ってくる」

「はいよー」


さっき会った人と遊んでもらったワンコは
疲れたのか眠ってて、良かったねって
頭を撫でて、店舗を出た。

さっき教えたジュエリーショップの
看板が見えて何となく前を通った。

そしたら


柾「俺、これが良いんだけど…
Aはどうかな？」

「これが良い！」

柾「すみません、これをお願いします」


あの2人の後ろ姿が見えて
そんな会話が聞こえてきて
心の中でもう一度おめでとうございます。
って伝えてそのまま去ろうとしたら


「あの！」

大「あ、俺？」

「はい！」


後ろから声が聞こえてきて
なんだろうって思ったら
目があってる気がしたから、俺？ってなった。


「ここのお店、教えてくれたって」

柾「あ、ありがとうございました！」

大「いえ、本当そんな…(笑)
おめでとうございます」





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たった数分の出会いだったかもしれないけど
幸せな2人に心からお祝いの言葉を伝えた。


大「いつかあんな恋できたらいいなぁ」

洸「なーに。恋したの？」

大「わ。仕事は？」

洸「休憩」

大「洸人くんもかぁ」

洸「何？いやなの？」

大「電話、鳴ってるよ」

洸「うわっ、まじか…」


後ろを振り返ると2人の姿はもうなくて
僕も前を向いた。


洸「もうそこまで来てたんじゃん」

「だから今から行くね？って言った(笑)」

洸「それは違うでしょ(笑)
じゃあ大夢、またな！」


ぺこって頭を下げた女性と親しげに歩く
洸人くん。

一瞬だけだったのに何故か気になった。
のはなんでだろう？


大「あっ、休憩終わっちゃう」


まあ、今日はそう言う日なのかな。




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今の一瞬の出会いが何かを告げようとしているなんて
僕にはわかるはずもなかった。

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