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柾「ごめんね、終わらなくて…」
「ううん。忙しいもんね」
柾「待たせちゃうから今度にする？」
「大丈夫。待ってるよ」
柾「本当に？じゃあ頑張る(笑)」
それからすごい集中力で仕事を片付けていく
木村くん。
結果、待ったのなんて30分くらいで
柾「おわったー…何、食べたい？」
「…ラーメン？(笑)」
柾「意外！(笑)」
「女の子らしくないんだけどね」
柾「そう？俺はいいと思うよ？」
サラッとそんな台詞を言って行こうって
戸締りやら全部してくれて隣を歩く。
柾「偶にしか社内に居ないと
やっぱり駄目だなぁ」
「パソコン苦手？」
柾「そんなことないんだけど
ずっと座ってるのがね(笑)
Aとかたじはすごいや」
「また名前…」
急に木村くんが止まったから
一歩前に出る形で止まる私。
「どうしたの？」
柾「…名前で呼ぶの、嫌？」
「そうじゃないけど…」
急に上司と付き合ってるとか付き合ってたとか
そんな事が頭をよぎった。
「行こ？」
前を向いて歩き出すと
柾「待って！」
「わっ」
柾「シッ！」
いきなり手を引かれて
壁に隠れる形になってるんだけど…
私の視界は遮られていて
木村くんの香りに包まれていた。
「ねぇ、今夜は？」
「今日は先約があるんですよ」
「終わったらじゃ駄目？」
「あの…」
少し遠いけど聞こえた男の人と女の人の会話。
そりゃ聞き間違えるわけないよ。
毎日のように私に嫌味を言う上司と
先に帰ったはずのたじくんだった。
たじくんは上司をかわしながら帰っていった。
柾「たじ、帰ったわけじゃなかったんだね」
「う、うん…」
柾「あの人も帰ったみたい」
「あ、あの…」
柾「え、あっ！ごめん！」
パッと離された腕。
まだドキドキも止まらないし
感覚が抜けないままで
「大丈夫、大丈夫」
柾「見つかりたくなくて…
本当ごめん！」
あの後、会社を出て歩きながらも
木村くんはずっと謝ってる。
「あんまり謝られると悲しくなるから(笑)」
柾「嫌だったかなと思ってさ」
「ううん、それにあの場で隠れてなかったら
たじくんとも気まずいというかどうしたらいいか
わからなくなってたかなって」
柾「あー…かもね」
「でも、木村くん…良かったの？」
柾「ん？何が？」
付き合ってるんじゃないの？
柾「どした？」
「ううん」
何故か聞けなくて
もし、肯定する返事が返ってきたら？
たじくんとの会話は明らかに浮気になるし…
柾「Aってさ…」
「ん？」
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Chii。(プロフ) - マイマイさん» ありがとうございます！また機会があれば書いていけたらと思います！最後まで読んでいただきありがとうございました！！ (2022年5月2日 0時) (
レス) id: fc4ba5df33 (このIDを非表示/違反報告)
マイマイ(プロフ) - 更新ありがとうございます！とっても楽しかったです。お忙しいとは思いますが、続編も期待しちゃいます…☆ (2022年5月1日 9時) (レス) id: c90e8a78ed (このIDを非表示/違反報告)
Chii。(プロフ) - マイマイさん» ありがとうございます！頑張ります！長い間更新できずすみません…… (2022年4月17日 0時) (レス) id: fc4ba5df33 (このIDを非表示/違反報告)
Chii。(プロフ) - mtk810さん» コメントありがとうございます！新しいアカウントがこのアカウントなのでこのままお待ちいただけたらと思います！よろしくお願い致します。 (2022年4月17日 0時) (レス) id: fc4ba5df33 (このIDを非表示/違反報告)
mtk810(プロフ) - 新しいアカウントってどこでみれますかね…？探せなくて… (2022年4月12日 9時) (レス) @page36 id: 6be191b55e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chii。
| 作成日時：2021年12月23日 0時
