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No side
「は…」
Aの口から零れる驚きの声。目の前の北も目を丸くしてAの目を見る。角名の腕を掴んだまま北を押しのけてその場を走り去ろうとする。
しかし何かを察した北と一緒にいた大耳が角名の腕を掴む。
「すいませ、大耳さん離して…ください…」
「悪いなぁ、角名。さすがに信介のこの顔みたら止めるしかないわ。」
自分より強い力に振り解けそうも無い腕。目の前の彼女もさすがに知らない土地で走り回る気は無いようで角名の手を離せない。
もう観念するしかない、角名はその考えしか無かった。
すると次の瞬間Aは角名を突き飛ばし廊下をもうダッシュで駆け抜けた。
その場にいた全員がびっくりして彼女を追えずに呆然としていた。
双子の喧嘩もあったからか、ドアの向こうには野次馬がぞろぞろと増えていて、ここで踏み込んだ話をできる状態ではなかった。
「なんや人だかりもできとる。場所変えるで。」
いち早く切り替えた北がそう言って空き教室に移動した。
「まぁ、聞きたいことは色々あるんやけど…とりあえず角名、あの女の子と関係はなんや。」
尾白さんが角名と北以外が思っていることを改めて言葉にする。
まぁ、双子の喧嘩よりこっちの方が先だよな。
「ロードワーク中に仲良くなった子。俺は全部知ってるよ。」
その言葉は間違いなく北に向けた言葉だった。それを聞いた北は悲しそうに間をあけてそうか、と呟いた。
「なぁスナ、全部知ってるってどういうことや？」
「あの子、北さんの“ワケあり”の妹だよ。」
「「「き、北(さん)の妹ッ？！」」」
大耳だけは口をあんぐりとあけ、声が出ていない。尾白、侑、治が教室全体に響き渡る声で叫ぶ。主に侑の声がでかいだけだが。
「るっさ。」
「いやいやいや、そりゃそうなるやろ！北さんから妹なんて聞いたことないで！」
「まぁ、言ってないからな。」
「なんでですか！」
「だから言ってるでしょ、“ワケあり”って。これ以上言ったら俺Aちゃんに怒られそうだから何も言わないけどさ。」
「なんやと！教えろや！」
プルル、と着信音が鳴る。誰だ、という前に角名が手に持っているスマホが震えていた。
「もしもし？今どこいるの？」
『化学室ってとこ、空いとったから。』
「ん。迎え行く。じゃあね。」
『おん。』
「悪い角名、変わってくれへんか？」
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ヤナ - ヤバすぎ､､､､倫ちゃんがタバコとか､､､､想像するだけでにやけてまう､､､､ (2021年4月8日 17時) (
レス) id: 4f2b53094b (このIDを非表示/違反報告)
煙 - 初めまして、コメント失礼します！夢主ちゃん惚れました(((更新楽しみに待ってます！応援してます！！！ (2020年12月20日 3時) (レス) id: f55a523df1 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - 神作品降臨ですわ....ありがとうございます！!! (2020年12月19日 19時) (レス) id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)
ナツカぬ - めちゃくそ面白いです！更新頑張って下さい！ (2020年12月19日 10時) (レス) id: 00b7d99141 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とうか | 作成日時：2020年11月15日 4時
